秋の観光シーズンを迎える北海道では、地震の影響でイベントの中止や延期が相次ぐ。電力不足のため政府が呼び掛ける節電も自粛ムードに拍車を掛けている。そうした中、「復興を支えたい」との思いから、自家発電で必要な電力を賄うなど、工夫しながら開催に踏み切る動きも出てきた。
 道内各地の食材やご当地グルメが集結する「さっぽろオータムフェスト2018」は15日から開かれる。7日開幕の予定だったが、地震の影響で延期されていた。
 実行委員会によると、会場内で使用する電気は全て自家発電で対応。午前10時~午後8時半としていた開催時間は、平日は午前と夜間で計3時間短縮。来場者には節電を呼び掛ける。
 オータムフェストの来場者は例年200万人を超える。実行委は「北海道全体の活性化を目的に実施している。予定通りに出店できない店舗もあるが、被災地の復興に貢献したい」と意気込む。
 乳業メーカー「よつ葉乳業」(札幌市)も15日、「よつ葉ミルクフェスタ」を十勝主管工場(音更町)で予定通り開催する。地震直後から自家発電設備で同工場を稼働しており、イベントの電力もそれで賄う。
 昨年は工場見学やソフトクリーム販売、酪農体験など1日で約1万人が集まった。同社の広報担当者は「今年は開催しないという選択肢もあったが、このイベントは地元に根付いている。こういう厳しい時期だからこそ、地域を支える企業として盛り上げていきたい」と強調した。 (了)
〔写真説明〕15日からの開催に向け準備が進められる、「さっぽろオータムフェスト2018」の会場=14日午後、札幌市の大通公園

(ニュース提供元:時事通信社)