アクサ生命保険株式会社は4月23日、事業継続マネジメントシステムの国際規格であるISO22301を認証取得したと発表した。

札幌本社設立記者会見の様子。左から高橋北海道知事、同社幸本副社長、小笠原執行役、上田札幌市長

生命保険会社として同規格を取得したのは日本国内で初めて。認証機関はBSIグループジャパン。登録範囲は保険金・給付金支払い、契約保全、保険料収納、新契約成立、コール顧客対応、資産運用を含む基幹業務。平時の業務のすべてを登録範囲とした。

同社は東日本大震災を契機に事業継続の重要性を再認識し、2012年4月に危機管理・事業継続部門を設置。2014年11月には事業継続性強化のために札幌本社を設置するなど、いかなる事象が発生しても顧客に平時と変わらないサービスを提供できる体制を構築することを目指したという。札幌本社には社員170名を含む500名体制を構築した。

東日本大震災後、災害保険金などの全支払いや保険料振込猶予期間の延長や、手続きの際に必要書類の1部を省略して保険金や給付金の簡易的な支払いを実施したほか、入院給付金の取り扱いを変更するなど、被災した顧客に配慮した取り組みを実施した。

被災した陸前高田市の仮設アクサ生命事務所受付