厚生労働省は2019年度から、風疹の免疫の有無を調べる抗体検査について、30~50代の男性が無料で受けられるよう公費で補助する方針を決めた。同年度予算の概算要求に経費を盛り込んだ。
 国立感染症研究所によると、今年初めから9月30日までに報告された風疹患者は計952人で、93人だった昨年1年間の10倍超に上っている。
 患者は30~50代の男性が多く、ワクチンの接種歴がないか不明の人が大半。風疹の予防には2回のワクチン接種が有効とされるが、この世代の男性の多くは定期接種の機会がなかったことが背景にある。
 風疹にかかったことがなく、ワクチン接種もしていなければ免疫がない。このため抗体検査を無料化して促し、免疫がない人には接種を勧める。
 風疹の抗体検査は5000円程度の費用が掛かるが、14年度からは妊娠を希望する女性と同居家族は無料で受けられるよう、国と自治体が半額ずつ補助している。この対象に30~50代の男性も加える。
 風疹は2~3週間の潜伏期間を経て、発疹や発熱などの症状が出るが、感染しても発症しない場合がある。妊婦が感染すると、赤ちゃんが心臓病や難聴、白内障などの障害を持って生まれる可能性があるが、妊娠後はワクチンを接種できない。 (了)

(ニュース提供元:時事通信社)