2016/05/09
ニュープロダクツ
弱い息で大きな音
健康機器メーカーの株式会社タニタ(本社:東京都板橋区)は、防災用の緊急笛と一体型の3D(3軸加速度)センサー搭載歩数計「歩イッスル(ホイッスル)FB-738」を4月1日に発売した。普段は歩数計として使用しながら、緊急時には笛として使うことができ、子供や女性、高齢者の弱い息でも、住宅用の火災報知器よりも大きい100デシベル以上の音を出して自分の位置を知らせることができる。
息を吹きかけて音を出すので、電気式のブザーと異なり電池切れや電気的な故障の心配がない。雑音の中でも周囲に聞こえやすいように、高さの違う2種類の音が同時に発生する。付属のストラップで首から下げて使用すれば、いざという時はすぐに笛を吹いて助けを呼ぶことができる。
いつも持ち歩く歩数計に防災アイテムとして優先度の高い防災用の緊急笛を組み合わせ、災害時に建物やエレベーターなどに閉じ込められた際、早期発見・救助を求め自身の居場所を周囲に知らせることができるようにした。
本体サイズは幅81㎜×高さ34㎜、奥行き14.5㎜で、重量は28g(電池、ストラップ含む)。カラーはイエローとブラックの2種類で、価格は3000円(税別)。初期設定なしで使用でき、9万9999歩まで計測、表示が可能。同社は年間5万台の販売を計画している。
問い合わせ先:
株式会社タニタ お客様サービス相談室(☎ナビダイヤル0570-099-655)
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
-
民間企業の強みを発揮し3日でアプリ開発
1月7日、SAPジャパンに能登半島地震の災害支援の依頼が届いた。石川県庁が避難所の状況を把握するため、最前線で活動していた自衛隊やDMAT(災害派遣医療チーム)の持つ避難所データを統合する依頼だった。状況が切迫するなか、同社は3日でアプリケーションを開発した。
2024/04/11
-
-
組織ごとにバラバラなフォーマットを統一
1月3日、サイボウズの災害支援チームリーダーである柴田哲史氏のもとに、内閣府特命担当の自見英子大臣から連絡が入った。能登半島地震で被害を受けた石川県庁へのIT支援要請だった。同社は自衛隊が集めた孤立集落や避難所の情報を集約・整理し、効率的な物資輸送をサポートするシステムを提供。避難者を支援する介護支援者の管理にも力を貸した。
2024/04/10
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月9日配信アーカイブ】
【4月9日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:安全配慮義務
2024/04/09
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方