YuMake合同会社(本社:大阪府大阪市)は23日、天気・気温の状況を1km四方間隔、1時間ごとに把握できるデータ「推計気象分布API」の提供を開始したと発表した。推計気象分布は気象庁が3月に提供を開始したもので、気象衛星ひまわり8号や気象レーダーの観測データなどを活用し、最新の天気と気温の分布を1時間ごと・約1km四方の細かさで推計できる。同社は圧縮された状態で提供されるデータをAPI化し、緯度経度指定で取得することにより、アプリやWEBサイト、ビッグデータ蓄積での利便性を高め提供する。気象状況を把握してリスクを低減することや、気象情報をビジネスで活用できるよう提案していく。

(資料提供:YuMake合同会社)


気象庁の観測情報のうち「天気概況」の項目は、職員が観測地点で天気の変化を目視で観測し表現しているため、機械による自動観測のみを行っている地点では記録できず、天気そのものの観測情報の入手が難しかった。推計気象分布データをビッグデータ化することで全国各地の傾向分析に活用でき、指定した緯度経度の最寄り位置のデータや近隣データを取得できるなどのオプションもある。

推計気象分布のデータ提供だけでなく、レーダー情報を活用した気象予報士による雨の状況などの監視サービス、データを蓄積し分析するサービスも提供する。今後は気象センサーを設置し、局地的な気象特性を分析するソリューションの提供も予定している。

(了)