工業部品を製造する有限会社大協工産(本社:高知県高知市)が開発・販売する緊急用スペアキー保管ボックス「防災BOX」は、震度5弱以上の地震を感知するとボックスのドアの鍵が自動的に開き、中に保管しているスペアキーを取り出せる。津波用避難施設の階段などでは非常時以外は鍵をかけておくことが多いが、災害発生時に管理者がすぐに駆けつけて施設の鍵を開けられるとは限らない。防災BOXなら、ドアが自動開錠するので、避難者がすぐにスペアキーを取り出し開錠できる。備蓄倉庫などで使うことも有効だ。

国内製品では横揺れに対応する商品はいくつかあるが、同社製品は、無電源で縦揺れも感知するのが特長。ワイヤでつるした重りとバネを組み合わせ、重りが一定の幅以上で揺れると鍵が開く仕組みで、電源がいらないことから停電時や電池切れの心配がない。ネジで4カ所をとめるだけなので、低コストで設置できる。感知する震度は、基本設定が震度5弱以上だが、商品注文時に依頼をすれば震度5強以上、6弱以上にも変更が可能だ。

京都大学防災研究所で東日本大震災や南海トラフを想定した振動試験を行い、動作確認済み。サイズは横302㎜×高さ420㎜×奥行123㎜。

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