産業機械・建設機械・環境設備・資源・金属素材などの事業を展開するラサ商事株式会社(本社:東京都中央区)は、梅雨入りを前に浸水被害対策をとして、様々な現場で使える自吸式多目的モバイルポンプユニット「BETSY」を5月末から販売開始した。

「BETSY」は、ゴミや土砂を含む雨水・汚水・汚泥などを吸い込んでも詰まりにくい無閉塞型ポンプとディーゼルエンジンを一体化(ユニット化)したもの。直径が100mmなので、雑多なゴミや草木などを含む汚水や汚泥、多少大きい異物でも変形するものならポンプが詰まらない。吐出量は1時間当たり約280t(全揚程※1が約200mの場合)とパワフルで、ディーゼルエンジンと一体化したことで約100時間(約4日※2)の連続運転が可能。オペレーションは簡略化されていて、専門知識がなくても簡単に仮設・操作することができる。自動制御運転も可能だ。

平常時の使用はもちろん、津波・高潮・河川氾濫・ゲリラ豪雨による浸水現場や冠水エリアの緊急排水、地下貯留ピットにたまった汚水や雨水の排水に役立つほか、工場・プラントなどで停電した時にも活用できる。また上下水道など工事現場での水替え工事、仮設排水、農業用灌漑用水のくみ上げにも使える。

サイズは全幅1046㎜×全長2620㎜×高さ1690㎜、総重量は1900kg、使用燃料は軽油。価格は1570万円(税別)で、全国の自治体をはじめとして、国の出先機関、消防機関、建設工事や上下水道工事関連企業、民間企業・工場などに販売する予定だ。

※1 水を揚げる高さ
※2 運転条件により変動