倒れた仲間を助けるための10のステップ

10段階のステップとは、

1、救助者1:倒れた消防士の頭を上にして救助者の足の間に寝かせる。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue

2、救助者2:防火衣の上着を解いて心肺蘇生法開始。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


3、救助者1:空気呼吸器のバイパスバルブを開ける。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


4、救助者1:ヘルメット、マスク、フードを外す。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


5、救助者3:腰ベルトから上側へ装備を解く。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


6、救助者1:空気呼吸器の肩ベルトを緩ませて要救助隊員の両手を挙げた状態にする。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


7、救助者1&3:心肺蘇生法実施者の妨げにならないように要救助隊員の上着を解く。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


8、救助者1:要救助隊員の上着と空気呼吸器の肩ベルトを持ち、要救助隊員から上着を引き下ろす準備を行う。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


9、救助者3&4:救助者1の「脱着」の合図で、救助者3&4は要救助隊員の片足ずつを持って、引き下ろす。

出典:Leland Volunteer Fire Department : Fire Rescue


10、全員で手分けし、救急車の誘導、AEDの準備、バグマスクによる酸素供給、CPRなど、一連の救命連鎖活動を救急救命士に引き渡すまで継続する。

となります。

消防隊員の要救助事態が発生したらすぐに無線でその旨を指令センターに報告し、救急車と搬送先救急救命病院の手配を行うこと。ほとんどの消防現場では救急車も出動しているが、先着救急車は火災建物から逃げ遅れた住人の搬送に使われるため、迅速な応援要請が必要。

大切なのは、ステップ4から8の間はたゆまなく心肺蘇生法を継続すること。
また、心肺蘇生法実施者の邪魔にならないように他の隊員が協力して、要救助隊員のフル装備を手順良く、迅速に解くかで救命率が変わってきます。

なお、各消防局によって使用している空気呼吸器やフル装備の内容や上着にクリップの構造などが異なると思いますので、それぞれの実情に合った手順で、工夫していただき、FD-CPR後、救急搬送までのステップを構築されてください。