中央労働災害防止協会(本部:東京都港区)と大日本印刷株式会社(本社:東京都新宿区)は6月23日、50人以上の従業員がいる事業場に義務付けられているストレスチェックを安全・安心に実施できるサービスを提供するため、協業を開始したと発表した。

中災防は、企業から受託する「中災防ストレスチェックサービス」の情報処理業務を、高い情報セキュリティ機能を持つ大日本印刷に委託することで、より安全・安心に運用できる高品質な体制を本年4月に整備。大口ユーザーからの本格的な受託業務が6月にスタートした。

企業から提供される従業員データをもとに、氏名や所属などを印字したチェックシートの印刷や、従業員の回答済みチェックシートのデータ入力、個人レポートなどの印刷と封筒への封入・封緘・送付、それらに関わる付帯業務を行う。

特徴は、各業界が求めるセキュリティ基準に準拠した体制を整備し、施設・設備面での安全性を確保していること。また一時的に処理が集中するような業務についても複数の案件を同時進行できる設備や体制を構築し、大量の情報処理に対応できる。記入項目の多い複雑な内容のチェックシートを大量に扱う場合などでも業務の特性に応じた処理プロセスを設計し、テスト運用などを通じて万全な体制をとっている。

価格は、従業員1名あたりストレスチェックのみで648円(継続利用や大量注文による割引あり)。ストレスチェック制度の導入を検討している大日本印刷の顧客企業にもサービスを提供する。2018年度までの累計で、約5億円の売上を目指す。


【ストレスチェックサービスの特徴】

○安全性の高い情報セキュリティ体制

プライバシーマークや情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)をはじめ、各業界が求めるセキュリティ基準に準拠した高セキュリティな環境でBPO(Business Process Outsourcing)サービスを提供する。施設・設備面での安全性を確保するとともに、システム関連のセキュリティ技術の強化、組織運営や教育の体制強化などを行っている。

○大量の情報処理に対応

DNPは、全国規模の大量の申請受付け業務、数10社におよぶ金融機関の共同センター業務、企業の契約者からの数100万件の書類受付け業務など、複数のBPO案件を同時進行できる設備や体制を構築している。一時的に処理が集中するような業務についても、柔軟に対応する。

○プロセスの最適化による高い信頼性

記入項目の多い複雑な内容のチェックシートを大量に扱う場合などでも、その業務の特性に応じた処理プロセスを設計し、テスト運用など通じて万全な体制を構築する。書類の正確な登録や、分類した書類の整合性確認、不備書類の取り扱いなど、プロセス全体を統合的に管理することで、安全・確実・効率的に運用する。

 


(了)