落水した消防士の救助方法:

・隊員が入水して救助する場合は、救助員1〜2名がスクーバセットを着装、無ければ、救命胴衣を着装して、救助ロープを付けた救命俯瞰を投げ渡し、引き上げる方法が好ましい。
・落水した隊員が意識が無い場合、救助隊員は入水後、まず、隊員の気道の確保、水面での人工呼吸後、空気呼吸器の水中脱着を行い、水面での気道確保を継続しながら迅速に陸へ引き上げる。
・橋上にクレーン付き救助車を横付けできる場合は、バスケットストレッチャーによる救助も考え、吊り上げ準備をしておく。

河川の多いオレゴン州ポートランド市消防局では、落水危険のある火災現場では、防火衣の内側に救命胴衣を着用することを義務づけていて、その上から空気呼吸器を装着しています。

■オレゴン州ポートランド市消防局着衣水泳実験

出典:YouTube

救命胴衣を防火衣の外側に装着すると、非常に活動しづらくなり、また、空気呼吸器の脱着も困難になることがわかります。

これからの季節、水難救助訓練を行う機会が増えると思います。
みなさんの消防局の管轄でも万が一に備えて、防火衣のみ、フル装備、様々なメーカーの空気呼吸器を使って、着衣水泳の実験をしてみませんか?

近くの小学校のプールで水を入れ替えするときやプール授業が終わったときに施設をお借りして、実験されてみることもできるかもしれません。

何事も百聞は一見にしかず、実験協力を依頼してみましょう。

「やってみなはれ。やらなわからしまへんで」by 
サントリー創業者“鳥井 信治郎”氏

それでは、また。

(了)