津市香良洲(からす)地区は、津市沿岸部の最南端に位置する。2つの川と海(伊勢湾)に囲まれた三角州で、3つの橋が架けられている。これらの橋が地震により万が一落ちてしまうと、香良洲地区は孤立する恐れがある。香良洲地区には学校、庁舎などの公共施設、北東部の遊休地だった市有地に香良洲高台防災公園(仮称)を整備している。公園は平成33年度に完成予定で、約2万人が避難でき、2000台の車両の収容力を有し、防災拠点になることが期待される。

計画作成のプロセスは、2014年12月16日、学識者のアドバイスを踏まえ、地元の代表的なメンバーで意見交換をし、1月からは香良洲町内9地区の正副自治会長、幼稚園、保育園、小中学校の教頭、校長、消防団の方々と4回の懇談会を実施し、地区防災計画の素案を作成した。3月1日には香良洲地区の防災意識を高めるための講演会を開催するとともに、地区防災計画作成に向けた取組状況について報告した。