日本の消防士にとっても役立つ米国の「山林火災対応マニュアル」


いかがでしたか?

数々の山林火災現場経験を活かした活動マニュアルはとても具体的でためになりますよね。ワイルドファイアーファイターズの山林火災対応マニュアル(全208ページ)には、日本の消防士にとっても、たくさん学ぶ内容が載っていますので、また、機会あるごとに翻訳して、ご紹介したいと思います。

下記は、ワイルドファイアーファイターズのインストラクター用マニュアルです。

『WILDLAND FIRE FIGHTING ESSENTIALS』
http://osfm.fire.ca.gov/training/pdf/manuals_guides/FireControl6-InsGuide.pdf

日本の受刑者も消防活動に限らず、何か日本の事情に応じた社会貢献活動ができるといいですね。

ところで、平成26年度中、日本における山林火災件数は、年間1494件もあったようです。意外と多いですよね。

■↓林野庁:山林火災統計
http://www.rinya.maff.go.jp/j/hogo/yamakaji/con_1.html

日本における山林火災は、地震や噴火、航空機の墜落事故による山林火災という複合災害も考えられ、一度、発生すると大災害に発展し、山林火災対応になれていない消防士や消防団員にとっては、かなり危険な活動になるので、定期的な事前教養訓練が必要です。

また、山林火災は日常的にも起こる可能性があります。たとえば、草刈り機使用後の熱くなったエンジンからの発火、落雷、電線の落下、たばこ、キャンプファイアなど、さまざまな原因で発生します。

日本では、これから夏の行楽シーズンを迎え、山や川などの自然の中で遊ぶご家族も多くなると思いますが、最近の自然環境とゴミ問題の調査資料によると、タバコの吸い殻など燃焼の危険があるものと、お弁当箱やお菓子の空き箱などの可燃物など、火災に発展する可能性のあるゴミが増えているそうです。

もし、管轄内に山林がある場合は、山林火災対策訓練、山林火災予防調査として、火災が起こりやすい原因を探しながら、また、消防活動時の避難ルートやセーフティーゾーンなども事前把握されておかれると消防活動による事故を予防できると思います。

1年に1度の楽しい夏休み!お互い安全に楽しく過ごしたいですよね。

それでは、また。

(了)

http://irescue.jp

(了)