リオデジャネイロで開催される夏の世界的イベントに向けて、ブラジルへの渡航者は50万人以上と見込まれています。渡航の際には万全の事前準備をし、身の回りには十分注意を払うようにしてください。 

医療とトラベルセキュリティアシスタンスサービスを全世界の会員企業に提供するインターナショナルSOSでは、今後数か月の間にブラジルへ渡航する人に以下の注意喚起をしています。  

 
【健康について】
・妊娠中の女性には渡航の延期をお勧めします。 
・渡航の6週間前までにかかりつけの医師を受診し、インフルエンザなど最新の予防接種を受けてください。ブラジルでも行き先によっては黄熱病の予防接種や抗マラリア薬の処方が推奨される場合もあります。 
・旅行者下痢症にかからないように、食品・水の安全性に関する一般的な注意事項を守ってください。 
・ブラジルはインフルエンザの流行シーズンに入り、 H1N1ウイルスが活発になります。衛生管理には十分に気を付け、頻繁に手洗いをするようにしてください。 
・デング熱、チクングニア熱、ジカ熱などの蚊が媒介するウイルスが存在します。蚊に刺されないよう気を付けるとともに、ジカ熱については性感染の恐れもあるため渡航中だけでなく帰国後も注意が必要です。 
【安全について】
これまでのところ、ブラジルがテロリストの標的になっているという信憑性の高い情報はありません。渡航者にとっては一般犯罪が主なリスクとなります。
・目を付けられて軽微な犯罪に巻き込まれないために、路上やビーチで目立つことは避け、宝石、スマートフォン、 iPadといった「金目の物」が人目に付かないようにしてください。 
・危険な場所は避け、身の回りに注意を払ってください。 Favela(ファヴェラ)と呼ばれるスラムや貧民街には行かないようにしてください。 
・宝石や財布のひったくり、昏睡強盗、キャッシュカードやクレジットカード詐欺に警戒してください。 
・飲酒後は判断力が鈍ることを念頭に、より一層の注意を払うようにしてください。 
・ニュースに気を配り、安全情報に留意してください。 
 【現地について】
・リオ市内の移動には地下鉄やバスといった公共交通機関の利用をお勧めします。リオでは交通渋滞緩和のために公共交通機関の特別配備を実施しています。 
・タクシーは概ね安全と言えますが、流しのタクシーはお勧めできません。ホテルで手配して乗車してください。 
・自分では運転しないほうが無難です。 
・偽金を受け取らないようにするため、通貨の両替は必ず正規の両替所や銀行で行ってください。 
・クレジットカードのスキミング被害が増加しています。不正使用されていないかどうかを明細書で確認してください。少額の支払いは現金で行うのも1つの方法です。 
・ブラジルではあまり英語が通じませんが、期間中はバイリンガルのボランティアが観客のサポートを行います。 

 

インターナショナルSOSは『ブラジル夏期渡航ポケットガイド2016』を作成しました(英語版)。蚊が媒介するジカ熱の予防法と、渡航の際に便利な健康と安全に関する単語(英語→ポルトガル語)の対訳表になっています。 
※ 高解像度データもご利用可能です。ご希望の際はお問い合わせください。

インターナショナルSOSと、ビジネスリスクのコンサルティングを提供するコントロール・リスクスは、北京オリンピック、ロンドンオリンピック、 Euro 2016、 2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会など世界最大のスポーツイベントに参加した会員企業にアドバイスとアシスタンスサービスを提供してきました。  

ブラジル渡航の最新情報とトラベルセキュリティ上のアドバイスについては、インターナショナルSOSアシスタンスアプリをダウンロードしてメンバーシップポータルをご覧ください。インターナショナルSOSのトラベルリスク対策eラーニングコースではマラリアの予防や女性のセキュリティに関するモジュールもご用意しています。詳細はこちら( http://internationalsos.co.jp/membership/el.html )からご覧ください。  

ジカウイルスの概要と、上記ポケットガイドのダウンロードは、こちらの英語サイト( https://www.internationalsos.com/topics/zika-virus )をご覧ください。 

インターナショナルSOSとコントロール・リスクスについて 
インターナショナルSOSとコントロール・リスクスの提携により、世界をリードする医療並びに安全対策のスペシャリスト集団が結成されました。渡航に関する安全管理サービスへの高まる顧客ニーズを満たすべく、両社のリソースと専門知識を結集してサポートしています。我々が提供するソリューションは、渡航中の社員の安全と生産性を確保し、企業が社員への安全配慮義務を果たせるよう支援するものです。世界27カ所に拠点を置くアシスタンスセンターの200人以上の渡航安全管理スペシャリストと700以上の認定プロバイダーからなるネットワークを通じて、世界各国の渡航安全に関する情報分析を24時間365日体制で提供しています。渡航リスク評価、渡航に伴う安全対策トレーニングと安全管理規程の策定支援、避難計画、および会員企業が渡航中の社員を追跡し、安否確認を可能にする最新技術を提供しています。 

インターナショナルSOS  http://www.internationalsos.co.jp 
コントロール・リスクス     http://www.controlrisks.com 

(了)