1、消防士による心肺蘇生法の普及の必要性について

では、どうやって、日本の消防士の方々が「ペットの心肺蘇生法」を習得し、「消防車両にペット用の酸素吸入マスクを積載」して現場で使っていただけるのか?

まず、日本国内で何頭くらいのペットが毎年、火災により被災しているのか?を調べてみました。

消防庁防災情報室の平成27年(1月~12月) における火災の概要(概数)によると、建物火災の件数は22,149件、全国のペット飼養世帯率は約28%ですので、約6200頭のペットが被災したことが予測できます。

また、22,149件の火災による死傷者数は約7800名で、火災件数の約35%ですので、「飼い主と同程度の死傷率」とすれば、年間約2170頭のペットが飼い主と共に尊い命を失ったり、または、動物病院で治療を受けるほどの怪我を負った可能性があります。

■↓消防庁:平成27 年(1月~12月)における火災の概要(概数)
http://www.fdma.go.jp/neuter/topics/houdou/h28/04/280426_houdou_1.pdf

あるペット保険会社の調べでは、留守中の火災でペットが被災することも多く、そのほとんどが、鍵の掛かった部屋やケージからペットが逃げることができなかったことが原因としてあげられています。可哀想ですよね。

では、日本の消防士が「ペットの心肺蘇生法」を習得し、「消防車両にペット用の酸素吸入マスクを積載」して現場で使うことにより、何頭くらいのペットを助けることができるのか?

国民の救命率の全国平均が25%ですので、年間約540頭のペットを助けることができます。素晴らしいと思いませんか?!