昨年の危機管理産業展

危機管理に関わるあらゆる分野を網羅した国内最大級のビジネストレードショー、「危機管理産業展(RISCON TOKYO)2019」が10月2日(水)~4日(金)の3日間、青海展示棟(東京ビッグサイト)にて開催される。15回目の開催となる今回は、298社445小間(共同出展含む)の規模で開催される。

展示構成は「防災・減災ゾーン」「セキュリティゾーン」「事業リスク対策ゾーン」の主要3分野に加え、サイバー攻撃対策にフォーカスした「サイバーセキュリティワールド」の他、労働安全対策にフォーカスした「PPE・労働安全フェア」や気象データの利活用を提案する「気象ビジネスサミット」と2つの新たな特別併催企画を開催。我々を取り巻く、あらゆるリスクを網羅した最新の資機材・サービスが、ハード・ソフト両面から提案される。

また、本展のもう一つの目玉となるスペシャルカンファレンスでは、「日本の危機管理」をテーマにした基調対談をはじめ、「火山災害対策」をテーマとした基調講演、東京都危機管理監らによる「首都直下地震への備え」をテーマとしたシンポジウムなどに注目が集まるほか、防災分野における喫緊の課題として「緊急時の電気・エネルギー確保」「緊急時の情報発信・通信」「要配慮者の防災」「国土強靱化 重要インフラの機能維持」など、最新のトピックにフォーカスしたテーマを取り上げる。

「RISCON TOKYO」は、自治体から民間企業に至る全ての危機管理担当者に最新の危機管理ソリューションを提供していくとともに、さらなる関連産業の振興と新市場の創出を目指す。

新特別併催企画展『PPE・労働安全フェア』は必見!

災害現場、建設現場や製造工場での「墜落・転落」や「はさまれ・巻き込まれ」などによる労働災害が相次いでいる。今年のRISCONでは、PPE製品(個人用防護具9を集めた特別エリアを「特別併催企画」として新たに設置。PPE製品(防護具、マスク、手袋、墜落防止器具など)のほか、VRを用いた労働災害体験や現場安全管理サービスなど、ソフトからハードまで集結した最新の労働安全対策は必見。

新特別併催企画 『気象ビジネスサミット』に注目!

毎年、多くの被害が発生している異常気象。今年のRISCONでは、「気象庁:気象ビジネス推進コンソーシアム」の企画協力のもと、「気象」をテーマにした特別併催企画を新たに設置。気象情報提供サービスなどのソリューションから気象測器(危機管理水位計や雨量計)など、気象データをビッグデータとして捉え、気象情報の利活用を提案する最新の製品・サービスに注目が集まる。

高度化するサイバー攻撃!セキュリティ対策は急務!

東京オリンピック・パラリンピックまであと1年。高度化・巧妙化を続けるサイバー攻撃対して、"今"とるべき対策は何か。今年で4回目となる特別併催企画「サイバーセキュリティワールド」では、重要インフラ・エンタープライズ向けにAIを用いた可視化防御ソリューションや情報セキュリティ対策など、最新のサイバー攻撃対策ソリューションが一堂に集結。連日開講の主催者セミナーや出展者プレゼンテーションは、サイバー攻撃の現状を学び、"今"とるべき対策を知る絶好の機会となる。

【聴講無料】今聴きたい! 最新のトピックスにフォーカスしたセミナーに注目

初日の10月2日(水)には、元防衛大臣で拓殖大学総長の森本敏氏と帝京大学名誉教授の志方俊之氏による基調対談を開催する。気象庁気象研究所火山研究部長の齋藤誠氏による火山災害をテーマにした基調講演や、東京都の危機管理監・小林茂氏をパネリストに招き、東京大学地震研究所地震予知研究センター教授の平田直氏がコーディネーターを務める、首都直下地震をテーマにした基調講演も企画されている。この他、企業のBCP(事業継続計画)や停電対策、サイバーセキュリティなど危機管理の最新トピックスに関するテーマを連日開催。全セッション無料で聴講でき、公式WEBサイトから聴講登録ができる。

■開催期間中に企画されている主な講演は次の通り
詳細・申込>>https://www.kikikanri.biz/conference/           

【10月2日(水)】

●11:00~12:00 青海展示棟Bホール セミナー会場C
基調対談
令和時代の国家安全保障と危機管理 
~日米・日中関係の視点から~

・ゲスト:森本 敏 氏 元防衛大臣/拓殖大学 総長
・ホスト:志方 俊之 氏 帝京大学 名誉教授

●13:00~14:00 青海展示棟Bホール セミナー会場C
基調講演  
火山災害とその対策について
・講師:齋藤 誠 氏 気象庁 気象研究所 火山研究部長 

●15:00~16:30 青海展示棟Bホール セミナー会場C
シンポジウム
首都直下地震への備え
~2020を見据えて~

・パネリスト:小林 茂 氏 東京都 危機管理監
・パネリスト:野口 英一 氏 (一社)日本医療資源開発促進機構 理事
・パネリスト:高松 正人 氏 (株)JTB総合研究所 上席研究理事/観光危機管理研究室長
・コーディネーター: 平田 直 氏 東京大学 地震研究所 地震予知研究センター 教授

●15:00~16:30 青海展示棟Bホール セミナー会場C
シンポジウム
2020年に向けた日本と世界
・ゲスト:山口 真由 氏  ニューヨーク州弁護士
・ゲスト:松本 明日香 氏 同志社大学 政策学部 助教 ほか
・ホスト:板橋 功 氏 (公財)公共政策調査会 研究センター長
 

■併催行事にも注目。さまざまな「危機管理」を体験!

●東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 警備局 企画展示エリア(Bホール)
<展示予定機器> 
X線荷物検査装置、液体検査装置、顔認証機器、監視カメラ、金属探知機、警備用自転車、車両下部検査装置、翻訳機能付きメガホン、モビリティほか
<パラリンピック競技体験コーナー>
・ボッチャ競技 ほか
企画協力:(公財)東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会 警備局

●東京都パビリオン(Aホール)
「首都東京の危機管理」をテーマにしたパネル・映像展示
<参加機関>
・東京都総務局総合防災部
・東京都水道局 
・東京都下水道局
・(公財)東京都中小企業振興公社
・警視庁
・東京消防庁
・自衛隊東京地方協力本部     
・東京都都民安全推進本部
・東京都産業労働局(サイバーセキュリティ担当)

●防衛省・東京消防庁による車両・装備品展示(Aホール)
通常では見ることが出来ない『特殊車両』が集結!
<展示予定製品>
浄水セット・逆浸透2型、VR防災体験車、検知型ロボット

(了)