公共の場所は復帰が急がれています。でも一般の住宅は・・

テレビなどでよく報道される熊本城も、被害は大きいものの着実に手が入っていると感じました。

熊本城は荘厳で、被災して壊れている箇所がありつつも武者返しの石垣は美しいなと思いました
石垣にナンバーがつけられていました。修理の手が入っていることがわかります

 でも、でも、でも、でも!!!

民家がたくさんある場所では、まだこの段階?と驚かされました。私が講演している間、夫が益城町でボランティアに入りました。その時、行った作業、それは、倒壊したブロック塀を大ハンマーで砕く・・・えー!いまそこ???という状況でした。

下部から板状に倒れるブロック塀。隣との境界のブロック塀の撤去は遅れがちになり、紛争のもとにもなる。このようなブロック塀の破砕を震災4ヶ月後でも手作業でボランティアが行っているのが現状
公道のブロック塀などは、ボランティアや住民の手で撤去された


 公費による倒壊家屋の撤去は2年待ちとのことでした。新しい家が建つのが・・ではなく、撤去が!です。解体もできないので、倒壊した家がそのままです。家の前でテント暮らしの方も多くいらっしゃいます。

2年もそのままだなんて・・・生活再建のためにもっと早急にできないものなのでしょうか。ちなみに公費解体とは何かについて熊本市のものがわかりやすかったので、参考までに。

■熊本地震で被災した家屋等の解体・撤去申請には期限があります
http://www.city.kumamoto.jp/hpkiji/pub/detail.aspx?c_id=5&type=top&id=12914

こちらのお宅では家の前のテントで生活されていました
公費撤去だと2年待ち。いたるところに倒壊した家屋がそのままになっています
8月末でもこの状態です
テントやトレーラーハウスで生活されている方もまだまだいらっしゃいます。