2016/09/27
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情
YouTubeなどに載せるときには、モラルと社会性を考慮して所属長の許可などをとろう
今は、ヘルメットカメラも小型化されて、安価になり、ヘルメットに取り付けてスイッチを入れるだけですので、簡単に撮影できると思います。
出典:Youtube/LAFD / Hermon Strip Mall Blaze / Part 1 of 2 / Major Emergency
みなさんもヘルメットにカメラを取り付けて、現場活動を撮影してみませんか?
。。と言っても、ほとんどの方が心配するのは法的なことですが、アメリカでは消防局の広報部が被災者からリリース(許諾)サインをもらったり、または、問題があるようでしたら、教えてくださいという前提で、YouTubeに載せたりしているようです。
撮影に関する日本の法律を調べてみたところ。。
まず、建物は創作性のないものや撮影禁止のものでない限り、一般の家屋等は火災現場でも撮影しても問題ないようです。
よく耳にするのは、肖像権という言葉ですが、法律の専門家に尋ねたところ、日本の法律に肖像権という権利を規定した文章は存在しないようです。ゆえに刑法において肖像権侵害という罪で裁かれたり、罰則が与えられることはないということでした。
また、肖像権ではないが、類似する事例で該当する可能性があるのは名誉棄損罪、迷惑条例違反あたりだそうで、民事上では個人の肖像の扱いは、判例により人格権、および財産権のひとつとして保護されるべきものとされているようです。
ただ、YouTubeなどに載せるときには、モラルと社会性を考慮して所属長の許可などが必要だと思います。
大事なのは、何を優先するかということと何を残し、どのように活用するかだと思います。
いずれにしても、消防力の向上のために具体的にできるところから進めていけたらいいですよね。
一般社団法人 日本防災教育訓練センター
http://irescue.jp
(了)
ワールド ファイアーファイターズ:世界の消防新事情の他の記事
おすすめ記事
-
過疎高齢化地域の古い家屋の倒壊をどう防ぐか
能登半島地震の死者のほとんどは、倒壊した建物の下敷きになって命を落とした。珠洲市や輪島市の耐震化率は50%程度と、全国平均の87%に比べ極端に低い。過疎高齢化地域の耐震改修がいかに困難かを物語る。倒壊からどう命を守るのか。伝統的建築物の構造計算適合性判定に長年携わってきた実務者に、古い家の耐震化をめぐる課題を聞いた。
2024/03/28
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月26日配信アーカイブ】
【3月26日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:四半期ニュース振り返り
2024/03/26
-
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月19日配信アーカイブ】
【3月19日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:副業・兼業のリスク
2024/03/19
-
リスク担当者も押さえておきたいサイバーセキュリティ対策の最新動向
本勉強会では、クラウド対応のサイバーセキュリティ対策の動向を、簡単にわかりやすく具体的なソリューションの内容を交えながら解説します。2024年3月8日開催。
2024/03/18
-
発災20分で対策本部をスタートする初動体制
総合スーパーやショッピングモールなど全国各地のイオン系列の施設を中心に設備管理、警備、清掃をはじめとしたファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライト(東京都千代田区、濵田和成社長)。元日に発生した能登半島地震では、発災から20分後にオンラインの本社災害対策本部を立ち上げ、翌2日は現地に応援部隊を派遣し、被害状況の把握と復旧活動の支援を開始しました。
2024/03/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方