環境についても、CO2 排出量の推移を可視化し管理するとともに、クリーンルームに電力・圧縮空気・純水の供給量を測定する計測装置を導入し、省エネ化に努め、2013年から14年までに圧縮空気・純水それぞれ40%を削減するなどの実績を上げている。

BS環境安全健康部のEHSマネジメント課参事(環境・エネルギー担当)の速水光彦氏は「EHS体制を整える前は個々に環境データを管理していたが、EHSではすべてを環境安全健康部が取りまとめるため作業は大変になったが、逆にこれまで以上に全体傾向が把握できるようになった」とメリットを語る。

防災・事業継続については、先ほどの体制に基づき、現地対策本部の初動訓練、本部との連携訓練などを行うとともに、緊急時用の備蓄を拡充させるなど、特に社員の命を守ることを重点に対策を進めている。

通信面では、緊急用衛星電話を設置するとともに、各拠点の被害情報などをリアルタイムで共有できるように、災害情報共有システム「Bousaiz」を新たに導入した。

EHSの体制を整えるだけでなく、環境、エネルギー、労働安全、事業継続の4つのマネジメントシステムを統合運用することについて、BS環境安全健康部EHSマネジメント課課長(統合MS担当)の山本真紀氏は「SCREENグループの横串として位置付けられた防災EHS委員会により、各社の責任や役割が明確になった。現場としても推進しやすくなっている」と話している。

写真右から、グループ全体のEHSを推進するCREEN ビジネスサポートソリューションズ環境安全健康部部長の西原敏明(右)、速水光彦氏、山本真紀氏、西司氏


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