何をやっても安全でない場所もある

地震の際のポーズはどうすればいいですかという質問も多いですが、割れるガラスの横や倒れるブロック塀の横でどんなポーズをとっても意味がないですよね。

各地に講演に行く度にみかけてしまう両側ブロック塀(万年塀)の通学路。この塀はすでにゆがんでいた 緊急地震速報が鳴ってくれても安全な逃げ場所なんてない

思考の順序として、緊急地震速報が鳴ったらまずは安全な場所に移動が最優先。その上でどんなポーズをとるかは、より安全性を高める手段のひとつでしかないですよね。

それなのに手段が目的化してしまい、細部のマニュアルの実施を優先させてしまうと、本質的な「命を守る」ことから遠ざかってしまいます。

自然を相手に行動していると想定外はよく起こるので、場合によっては細部のマニュアルは無視してより本質にたちかえり、命を守れるかどうかを判断しなければいけないケースが多いように感じています。

レジカゴを何センチ頭の上に置くかとかどんなポーズをとるかということと、安全な場所に移動する事を同列に判断するのではなく、より「命を守る」本質に近い後者を優先させるのを忘れないでほしいなと思います。

ここまでは、こどももしっかり学んでいます。

大人はさらに緊急地震速報が鳴った時に、命を守れる安全な場所をより多くしなければいけません。その場にいるだけで人が死亡してしまうような、前出の写真の塀のような場所をなくしていく責任があると思っています。

緊急地震速報がなったら素早く安全行動をとることと、普段から安全な場所を増やすこと。それが大人の責任です♪

大人のみなさん、大変だけど、一緒にがんばろー!

おまけ:地下鉄構内でも宣伝している文京区のブロック塀助成♪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(了)