アキレス株式会社(本社:東京都新宿区)は10月31日、災害時の安全性に優れたアキレスソフトパーテーションシリーズから、屋外使用対応軟質塩ビフィルム「アキレススカイクリア防炎」を11月中旬に発売すると発表した。

 

持ち合わせるには難易度が高いとされていた、耐候性と防炎性、透明性を、高いレベルで同時に実現した。欧州の厳格なREACH規制※にも対応。単に雨よけとしての使用目的だけでなく、施工場所の景観を損なわずにさまざまなシーンで外の景色を楽しめる快適な屋外空間を創出する。日本のように地震が多発する地域では、窓ガラスの代替としてこのシステムを使用することで、二次災害を抑止する防災対策にもなる。

同社はこれまで、国内に向け、高機能タイプを主軸に間仕切り用フィルムを生産・販売してきたが、すべて屋内(工場オフィスや作業現場、火を使用する食品工場やボイラー室などの間仕切り、精密機械工場のクリーンルーム、データセンターのサーバーブース空調間仕切りなど)での使用を想定したものだった。

一方海外では、欧州や豪州を中心に窓ガラスの代替として透明度の高い屋外用フィルムが普及していて、カフェテリアのテラス、オープンデッキ、ボートウィンドウ(安全上、前方以外の使用に限る)などに向けて、屋内使用の既存製品で順調に販売実績を伸ばしてきた。そうした実績を踏まえ、日本国内での新たな需要を見込み、国内で要求される品質で、屋外用間仕切りフィルムを開発、販売を開始することとなった。

多岐にわたって使用できるよう、豪州で最も普及しているロールブラインドシステム「Ziptrak®システム」の国内専売権をZiptrak®社から取得し、専用のフレームとして同時販売する。

※REACH規制とは、欧州で2007年6月1日に発効された化学物質の登録、評価、認可および制限に関する規制。

(了)