株式会社明電舎(本社:東京都品川区)は1日、建設現場などの安全教育で、実際に危険を体感することが難しい「墜落」「転倒」「火傷」などの労働災害をVR技術でよりリアル体感できる安全体感の「出張教育」について、本格的に販売スタートしたと発表した。安全ソリューション市場へ本格参入する。

同社では、2008年から自社内向けに安全体感教育を展開。2014年には、『安全体感コンテナ』を製作し、大型トラックに積み込み、現場をキャラバンして自社や関係会社の作業員を対象に出張安全体感教育を行ってきた。普段講習に来られない現場作業者が教育を受けることができ、労働災害撲滅に寄与してきた。今後は、自社以外の工場も対象にしていく。

感電体感
VR(仮想現実)安全体感

価格は、1日100万円。場所によって別途交通費・諸経費がかかる。

現場作業員の減少や2020年へ向けた国内建設ラッシュの影響で、労働災害は増加している。特に経験不足の若い作業員やベテラン作業員の慣れに起因する事故が増えていて、更なる教育効果を求め体感(体験)型の安全教育に対する需要が高まっていた。このような背景から、今回、本格的にスタートすることとなった。

 
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