子どもが楽しんで学べるアプリを配信(提供:東京医科大学)

東京医科大学は6日、「都市減災コミュニティの創造に関する研究開発」の研究成果をまとめ、公表した。エンタテインメント性を重視し、子どもにも楽しく理解できるよう災害医療についてまとめたスマートフォン・タブレット用のアプリの開発などを行い、内容をホームページで公開した。

この研究は国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)社会技術研究開発センターの事業である「コミュニティがつなぐ安全・安心な都市・地域の創造」の一環として2013年度に採択され、研究費の助成が行われた。2016年度末の研究終了にあたり、成果を公表した。同研究では災害時に開設される医療救護所の運営をマニュアル化。専門家不在の場合でも市民だけで訓練を行えるようにと「災害医療パック」と題したパッケージにまとめ、ホームページからのダウンロードできるようにした。

さらに訓練に参加する大人向けに「災害医療タッチ」、小中学生向けに災害医療を紹介する「災害医療クエスト」の2種類のアプリを開発。楽しく、わかりやすく学べるようゲームなども取り入れた。応急手当の方法についての動画も作成。アプリはiOS、Android端末向けに無料で提供、動画はYouTubeで公開している。研究成果については2月13~15日に名古屋国際会議場で開催予定の第22回日本集団災害医学会総会・学術集会においても展示とセッション発表が行われる。

■「災害医療救護訓練の科学的解析に基づく都市減災コミュニティの創造に関する研究開発」
http://www.disaster-medutainment.jp

(了)