アスクル火災を教訓に対策案が提示された

消防庁と国土交通省は12日、「埼玉県三芳町倉庫火災を踏まえた防火対策及び消火活動のあり方に関する検討会」の第3回会合を東京・港区の日本消防会館で開催。2月のアスクル倉庫火災を教訓に、大規模倉庫火災の対策についてたたき台を提示した。建物中央部への注水手段や進入経路の確保といった対策を行うことが示された。

アスクル火災では防火シャッターの約6割がしっかり閉まらなかったほか、開口部が少なかったこともあり消火作業が難航。火災がわかってから鎮火に296時間も要した。この日示された対策案では建物中央部に注水できるよう、スプリンクラーなどの設備を設置すること、開口部など消防隊の進入経路確保が記された。またアスクル火災の消火活動では重機で外壁を破壊しており、地元建設業者と外壁破壊や水利補充の協定の必要性にも触れている。

アスクル火災では屋外消火栓設備の使用の際にポンプの起動操作がなされず、十分な水量が確保できなかったり、119番通報が遅れたりと初期消火活動に問題があった。このためこの日の会合では訓練について消防庁が提案した。消火栓設備で実際に放水したり、通報のロールプレイングを行ったりするほか、避難訓練では防火シャッターの閉鎖も考慮し複数の避難経路設置を推奨。避難の際に防火シャッターのボタンを押す、防災センターで遠隔操作といった火災拡大阻止の周知も重要だとした。

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(了)