「地震がない」という国出身の大使館関係者も初めて震度7の揺れを体験

東京都は22日、在京の各国大使館関係者を対象に、都防災関連施設の視察ツアーを実施した。墨田区にある東京消防庁本所防災館と江東区の東京都江東治水事務所水門管理センターを訪問。ニカラグア、エルサルバドル、ナミビア、コンゴ、ボリビアの5カ国の大使級を含む21カ国24人が本所防災館を訪れ、災害の疑似体験などを行った。

本所防災館では1995年の阪神・淡路大震災のような震度7の直下型地震の体験コーナーにまず入り、揺れたらテーブルに潜る、その後もクッションを頭にかぶせるといったことを行った。次に応急手当として、模型を使い心臓マッサージを実際に行い、出血時にその部位を心臓より高くすること、AED(自動体外式除細動器)の説明を受けた。

大型台風並みの暴風雨も体感

さらに消火器の使い方の説明を受け、シミュレーションマシンと水を詰めた模擬消火器を使った消火訓練を実施。日本語で「火事だ!」と叫ぶよう指導も受けた。最後に暴風雨の体験コーナーで雨量50mm/時、風速30m/秒の世界を、雨具を装着して体験した。

この後、水門管理センターを訪問。小池百合子知事はこの日の取材で、一行と同センターで面会したことを明らかにしている。

■関連記事「小池知事、水辺活用と両立した水防へ」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/2893

(了)