久々に会った友人たちとも防災の話に盛り上がりました!フリーアナウンサーの友人は、避難所には避難できないと思ってた方がいいよ!と私より詳しく話してくれてびっくり普段から防災の話をしていこうと思いました!(画像提供:赤プルさん)

茨城出身の防災士、赤プルです!と言える日まであと一歩!
前回からの続きですよ。ほぼ寝ずに2日目の研修を迎えました。

2日目も同じく自由席なんですが、会場に入ると、昨日と同じ席に全く同じ人が座っている事がわかりました。なぜ?という疑問はさておき、明らかに昨日より練習問題に取り組んでる人が増えています。

もしかしたら、私と同じように皆さん、練習問題に取り組んでびびったんじゃね?と思っちゃいました。履修を終えたとはいえ、その内容が頭に入ってるかと言われたら、入ってないに決まってると思うんです。だって、ここで学ぶことは非日常で、とても専門的な分野なんですから。

例えばこんな問題があります。

問題

「構造性の地震」について、大別された3つのタイプのそれぞれの発生する間隔や場所に関連する次の記述のうち、正しいものはどれか。


1.「海溝型の巨大地震」にあたるM8クラスの東海・東南海・南海地震は、10年~50年の感覚で起きるが、駿河湾内から遠州灘にかけての部分は、1854年の安政東海地震以来地震を起こしていない。

2.「内陸直下型の地震」の発生感覚は、早いもので、100年から150年前後であり、再来する周期の長いものになると、800年から1000年になるものがある。

3.「海洋プレート内地震」は「沈み込んだ海洋プレート」や「これから沈み込む海洋プレート」で発生し、前者は震源が深くなる傾向にあり、後者は浅くなることが多い。

(出典:防災士試験対策ブック)


この問題をすぐに答えられる人は、ほぼいないと思うんですが、履修をさらっと取り組んだ私たちも同じですからね。このような問題を夜な夜な調べならがら、なんと一晩で100問解いて参加した私。調べないと解けない問題の数々に、不安のかたまりになってしまいました。

猫に邪魔されながら勉強しました!(画像提供:赤プルさん)

そして私も例に漏れず、「おはよー!ここだよー!」となんともありがたく、前日親しくさせてもらった茨城の先輩方に並んで、昨日と全く同じ席に座りました。

2日目の研修プログラムは以下です。

1時限目
災害と報道

2時限目
耐震診断と補強

3時限目
4時限目
避難と避難行動・住民のタイムライン(演習)

5時限目
防災士の役割

6時限目
防災士資格取得試験


一時限目の「災害と報道」の講義は、衝撃の連続でした。災害時の報道のあり方についてですが、東日本大震災の発生時の実際のニュースの映像を使い「あの時こうだった」という真実をはっきりと教えてくださいました!

その上での反省や教訓。今までと違った角度で、震災を見ることができたのだけど、そのことをここに書くには勇気がいることなんですね!ただひとつ言えるのは、ニュース速報をきちんと捉える事を躊躇(ちゅうちょ)しない!

言葉を選ぶと伝わりにくいですが、「災害報道を侮(あなど)らない」ってことです。もしかしたら、もっと最悪の状況を考えてもいいくらい。自分で自分の身を守るには、だいじだっぺ(大丈夫だろう)なんていう気持ちは絶対持っちゃダメ!

ニュースみたら「びびる(警戒する)こと」が大事なんだって!びびらないことが危ない!危険!本当ちゃんとびびって!ちゃんとびびれば行動に移せるし、人にも伝えられるんです。危ないよ!危険だよ!って!

ちゃんと捉えて、ちゃんとびびっていれば、ちゃんと対策もするんですよね!

そのことの裏付けにもなってることは、二時限目の「耐震診断と補強」の中で強く訴えられてたこともあります。ご自身が体験された阪神・淡路大震災のお話でしたから迫力満点でした。

阪神・大震災の本当の教訓は・・繰り返し使われたこの言葉。「本当の教訓」という言葉に重みを感じます。

阪神・淡路大震災の死者の8割以上が、木造住宅などの倒壊による圧死や窒息死なのです!教本にも書いてありましたが、本当なんだなぁと聞きながら恐ろしさが伝わってきました。

地震発生までにやっておくべきことは、「耐震性の高い建物ばかりの街を目指すこと」「家族を死なせないため、まず家の耐震診断」。

さっそくネットで調べてみると、こんなサイトもありました。

■自宅や周囲にある建物は大丈夫? 住宅・建築物の耐震化のススメ | 暮らしに役立つ情報 ( 政府広報オンライン)
http://www.gov-online.go.jp/useful/article/201402/3.html

仲良しのご近所さんとの食事会。ここでも防災の話しに大盛り上がり。ご近所だからこそ、避難場所の話や、スタンドパイプの話も出ました (画像提供:赤プルさん)

「人に話すこと」は「無関心な方への意識の啓発」

とまあ、ここまでは順調。問題は、3・4時限目の実習です。8名づつのグループに分かれディスカッションをします。まず私は、グループを間違えるというハプニングから始まりました。私のグループだけ9名いたのです。

グループ分けの名簿のプリントを確認し、皆さんに謝りながらながら席を立ち、謝りながら本来のグループに入りました!目立たないように目立たないようにと思ってたのに、ここにきて1番目立ってしまいました!

今回私たちが実習で行なったのは、「避難と避難行動~住民のタイムライン~」
というものです。

まずはグループのリーダーを決めることになりました!先生が「レディファーストで女の人にやってもらって」と言ったのですが、あれ?レディファーストの使い方間違ってんじゃね?そもそもレディファーストとは・・と思っている間に、
私がいつの間にかリーダーにされていました。

私のグループは、熊本や宮城で実際に災害を受けて、NPOで活動されてる方や、消防官という若い男性もいました。ちなみに東京から参加してるのはわたしだけでしたよ。

実習の内容は、個々に考えた答えを紙に書き、後ほど「せーの」で出し合ってディスカッションし、最後グループごとに発表するというもの。

考える内容はタイムラインの「5日前までにしておく我が家の備え」と、「1日前の避難行動の際の注意事項」。私は日頃防災に携わっている人たちがたくさんいる中で、なぜかリーダーになってしまったこともあり、もともと自信がないのに、なんだか異様にテンパってしまって、あれほど前々回の記事で書かせてもらった、家族会議の事も出せないどころか、すでに2日前までなどに書いてある答えばかり書いてしまいました。

左上)これまでは全くチェックしてなかったのですが、友人宅へお邪魔したときでさえ、防災マップを見るようになりました!右上、下)届いたお水の行く末もいずれきちんとご報告します。(画像提供:赤プルさん)

なんとなくわかったつもりになっていたけど、とっさにはなかなな出てこない事だと、防災に対しての超ド級の教訓になりました!

ただ、せーので出し合うと案外皆さん同じような答えだったりもしました。
いくつか、そのことには気づかなかったーというような答えがあり、こうやってディスカッションする事は大事な事なんだと気づかされました。

最後のグループごとの発表は、できれば避けたいと思っていた私の心配とは別に、えーー?こんなに発表したい人がいるんだー!ってなくらいに、すぐ手が上がり、皆さん堂々と発表されていました。

「次はうちの番だね」とやたら仕切りたがる同じ班の元気なおじさまに言われてしまい、ドギマギしていましたが、時間の関係で2班しか発表できず、ホッと胸をなでおろしました。

いやぁ、しかしこんな急によくあんなに堂々と話せるなぁと、本気で感心してしまいましたが、防災士になったら1番最初に求められるのは、これなのかもしれないなと思いました。

「人に話すこと」それは、「無関心な方への意識の啓発」ですもんね!これが1番大事な事だと感じています。

それならいっそ、私の場合ネタでそれができればいいなぁなんてうっすら思いましたね。

そんなことを考えてるのもつかの間、いよいよ試験がやってきます!!試験の内容は、書いたら怒られそうなので、一言感想を書くとすれば、ビビっててよかった!(ちなみに席を戻すと、またまた皆さん朝と同じ位置に戻っていくのでした)

さあ、そして最後は、いよいよ防災士取得試験です。一夜漬けの知識で果たしてどこまでできるのか?!注目の合否結果は次回へ!!

主人とのコンビ、チャイムで防災漫才を考えます!(画像提供:赤プルさん)

(了)