海外でも大人気♪折り紙で食器づくり(画像提供:そなエリア東京)

夏のレジャーといえば、いつもはアウトドアを紹介する私ですが、今回はインドアの人も楽しめる いまどきの防災館についてのご紹介です♪

夏休み、親子でお出かけをしたら、日本らしさ満載の防災館に出かけてみませんか?各地にたくさんありますので、2回にわけてご紹介します♪
 
先日、東京臨海広域防災公園そなエリア東京で講演した時、海外からの見学者で大盛況でした。いろいろな国の方が入れ替わり立ち代わり入館されていて、写真の様に6台ものバスツアーとか!いま、海外旅行者にこの防災館、大人気なのですって。

■東京臨海広域防災公園「そなエリア東京」
http://www.tokyorinkai-koen.jp

そなエリア東京にて。この日もバスや人がひっきりなしに訪れていました。(画像提供:あんどうりす)


人気の理由を、そなエリア東京管理センター長の丸山浩司さんに聞いてみました!

りす:昨年、そなエリア東京で講演した時に「修学旅行生が増えたな」と感じたのですが、今年は外国人観光客がブレイクしている気がします。どんな国の方がどれくらい増えたのでしょうか?

丸山さん:中国からは5年間で10倍、韓国からは5年間で3倍、3年間で1.5倍増えています。そして今年に入ってからは今までいらっしゃらなかった欧米諸国の方も頻繁に入館されています。

りす:海外の方はどんな情報を見てご来場くださっているのでしょうか?

丸山さん:ガイドブックでも紹介されているというだけでなく、SNSでも来館された方が紹介しているので、それを見て興味を持ってくださっている方も多いと感じます。当館は無料なので、足をのばしてみようと思いやすいこともあるようです。

りす:なるほど。来場された方が「いいね!」と思ってくださるのは一番の広告なのですね♪ここは駅からも近く、無料ですものね。ところで、ご来場された方はどの展示に惹かれているのでしょう?

丸山さん:避難所での段ボールを再現したエリアや、折り紙の食器作りやビニールでの三角巾作りなど、体験型の人気が高いです。揺れの体験を希望される方もいらっしゃるので、東京消防庁などの施設をご紹介しています。

りす:そなエリア東京といえば、「東京直下72時間ツアー」や地震のCG映像も有名ですが、体験型に興味を持たれているのはなぜなのでしょう?

丸山さん:日本に住んでいる人にとって馴染みのあるタワーや住宅街などでの地震の映像は、海外の人には逆に実感がわきにくいからかもしれません。そもそも地震や揺れるということそのものが未知なので、段ボールの避難所や、折り紙やビニール袋など身近にあるものが工夫により役に立つという発想はとても新鮮に思われているようです。

なるほどー!折り紙は海外でも人気が高いですものね。今後、各地の防災館で、さらしを使っただっことおんぶの実演コーナーとか設けていただいて、一枚布や紙を自在に操る文化の発信源になってほしいな〜なんて思ってしまいました!

さて、海外でも大人気な防災館を、海外の人にだけ注目してもらっているのはもったいないです。ぜひ、親子でも出かけてみてください。

災害の科学的な知見は夏休みの理科の自由研究に役立つのはもちろん、なぜ海外の人に人気なのかという視点は社会の宿題にも役立ちそうです!いろいろな国の人にどこがよかったかインタビューしてみても面白そう!