日立システムズエンジニアリングサービスは7月31日、日立システムズと連携し、国内・海外拠点とデータを共有する企業向けに、データを一時的に無意味化し、低コストで安全・高速に転送する「グローバルセキュアデータ転送サービス」を販売開始し、10月に提供を始めると発表した。両社が独自に開発した高速データ転送ソフトウェアに加え、パブリッククラウド環境と、株式会社ZenmuTechの秘密分散ソリューション「ZENMU」の技術を組み合わせたサービス。国内外の拠点と、新製品の設計図情報などの機密情報をセキュアな環境で共有できるようになり、ローカライズした製品の開発や分散開発などを推進する。

データの無意味化とは、意味のない文字の羅列にするとともに、複数データに分割・分散することで、その分散したデータをすべて集めたうえで復元しなければ意味をなさない状態にする手法。煩雑なパスワード管理や解析の恐れがある暗号化とは異なる。

分散されたデータは同じ伝送経路ではなく、2つ以上のパブリッククラウド環境を通じて転送されるため、専用線に比べ低コスト、大容量データをセキュアで高速に転送することが可能。万が一転送が失敗した場合でも、システムで自動的に転送作業を再実行するため、確実な転送処理ができる。担当者がデータ転送を完了するまで待つことがなくなるため、業務の効率化や働き方改革を推進することができる。

価格は個別見積もり。両社は2019年度末までに累計5億円の販売を目指す。

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http://www.hitachi-systems.com/news/2017/20170731_02.html

(了)

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リスク対策.com:横田 和子