東京消防庁救急相談センター「#7119」から119番への転送は増加傾向にある

東京消防庁は15日、「救急相談センター統計資料」を発表した。2016年1年間に東京消防庁救急相談センター(電話#7119)の受付件数は前年比0.8%増の37万8776件だった。救急相談は4.5%増の15万2145件で、大部分が救急車での受診となる119番転送が約1割増加。「呼吸なし」「脈なし」「水没」「冷たくなっている」といった受付内容から相談前に救急要請となったのは130.6%増の535件となった。

受付のうち、医療機関案内は0.4%増の22万5879件、救急相談は15万2145件のうち、119番転送になったものは10.5%増の2万8269件。年々増加しており、2008年の4443件と比較すると6.4倍。年代別に内訳を見ると0~4歳が前年比15.1%増の4209件、5~14歳が11.1%増の1948件、15~64歳が10.7%増の1万3238件、65~74歳は8.8%増の2732件、75歳以上は7.5%増の6142件。2008年との比較では0~4歳が9.4倍、75歳以上が7.5倍、65~74歳が7.1倍と乳幼児と高齢者の増加が大きい。119番転送のうち救急車での受診が必要だった事案は97.5%の2万7577件。

救急車で搬送されたうち、初診で緊急入院が必要と判断された中等症以上の件数は5.6%増の8555件。2008年の1358件の6.3倍。年代別の内訳は0~4歳が5.6%減の451件、5~14歳が15.7%減の236件、15~64歳が7.9%増の3650件、65~74歳が9.1%増の1146件、75歳以上が5.7%増の3072件。75歳以上は2008年の21.6倍に達している。

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介