2017/10/18
防災・危機管理ニュース
東京消防庁は17日、2016年「救急搬送データからみる日常生活の事故の実態」を発表した。2016年の都内(稲城市と島しょ部を除く)の日常生活事故による救急搬送者数は前年比2.6%増の約13万1925人。65歳以上の高齢者が54.7%を占めているがそれ以外では0~4歳の乳幼児が多い。乳幼児の身近な事故として歯みがき中の事故を取り上げている。
年齢層別搬送人員を見ると最多は80~84歳の1万5929人、次いで85~89歳の1万4365人、75~79歳の1万2556人。高齢者以外で多かったのは0~4歳の9097人。事故種別では「ころぶ」が最多で55.6%。次いで「落ちる」14.9%、「ぶつかる」7.1%。「ころぶ」は年齢層が上がるに従い増え、50代からは全体の6割以上。9歳以下は「ころぶ」31.2%に対し「落ちる」が27.8%、10代は「ころぶ」37.9%に対し「ぶつかる」35.8%。
今回の調査では乳幼児の歯みがき中の事故を取り上げている。2012~16年の歯みがき中の事故による搬送人員は210人で2016年は前年比12.7%減の41人。210人の中で年齢別に見て最も多いのが1歳で95人、次いで2歳で62人。受傷要因は「歩いたり、走ったりして転倒」が59.1%と圧倒的に多い。歯ブラシが口腔内に刺さるといった事故防止として、歯ブラシを口に入れたまま歩いたり走ったりさせないこと、転落防止のため椅子や踏み台など不安定なところに乗った状態でみがかせないこと、歯みがき中に人やものと接触しないよう保護者がそばに付き添い周囲に注意することを呼びかけている。
■ニュースリリースはこちら
http://www.tfd.metro.tokyo.jp/lfe/topics/201710/nichijoujiko/index.html
■関連記事「高齢者救急搬送、約8割が転倒」
http://www.risktaisaku.com/articles/-/3909
(了)
リスク対策.com:斯波 祐介
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