可搬ポンプなど消火器材を積む作業も行った

東京都、東京消防庁、東京都公園協会は18日、震災時を想定し水上バスを活用した消防士・団員や消防資器材の輸送訓練を実施した。東京消防庁の今年度総合震災消防訓練の一環で、墨田区の両国船着場から水上バスで人員を乗せ、消火用器材を積み出航した。

訓練は都内で震度5強の地震が発生。臨海部である江東区豊洲で大規模火災が発生したが、道路が寸断され陸路で消防隊が現場に向かうことが困難となり、都公園協会が運航する水上バスで隅田川を移動するという設定。

都災害対策本部から都建設局に要請があったという前提で、都建設局の災対本部から都公園協会へMCA無線で水上バス稼働について連絡。深川消防署・消防団の27人が両国船着場から乗り込むと同時に、可搬ポンプやホースなど消火器材も詰め込み、火災現場へ出航するという一連の作業を実施した。

都では物資や帰宅困難者の輸送といった水上バスの災害時活用に向け、バイクと組み合わせた医薬品の輸送や、人と荷物の同時輸送の訓練もこれまで行っている。災害時の水路利用を推進する。

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介