「水産加工が消えたら、この町は死ぬ。だから俺たちが頑張るしかなかった」

2011年5月、津波で工場や店舗が全壊した大槌町の水産加工業者4社が協同組合を立ち上げた。 

「水産加工が消えたら、この町は死ぬ。だから俺たちが頑張るしかなかった」。 

ど真ん中・おおつち協同組合の理事長を務める芳賀鮮魚店の芳賀政和社長は、津波で親族8人を亡くしながらも、被災した仲間と話し合い、地域再生に向けた一歩を踏み出す決意をした。 



発災当日、芳賀氏は、たまたま奥さんと2人で隣の宮古市にいて直接の被災を免れたが、夫婦2人で15年前から営業してきた店舗は全壊。市場で仕入れた新鮮な魚を居酒屋や民宿に届け生計を立てていたそれまでの生活は一瞬にして崩れ去った。 

震災翌日から、近所や知り合いから親族の残念な知らせを次々に聞かされた。祖母、弟、妹、親戚の夫婦……。毎日、そうした情報をもとに、遺体安置所を回って遺体を探した。「不思議なもんだね。死んでいる人がお人形さんみたいに見えたよ。焼け焦がれた人もいた。そのまんまの姿の人もいた。死んだ人を見るのが平気になってしまったよ。人間って恐ろしいね」(芳賀氏)。 

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