「安定した収入が得られるようになるためには地域全体の復活が不可欠」

大槌町の吉里吉里(きりきり)地区に本社がある観光・運送業者の有限会社城山観光も東日本大震災で壊滅的な被害を受けながら奇跡的な再生を遂げた。 

観光バスの運行やトラック運送、さらにレンタカー事業などを展開していたが、東日本大震災では、本社社屋と50台ほどあったバスやトラック、レンタカーのほぼすべてを失い、残った2台のバスと1台のトラックで事業を再開させた。被災前に15人いた従業員は、当日会社を休んでいた1人が犠牲になったが、出社していた社員は全員無事だった。しかし、震災後は仕事が無くなり9割が会社を去った。同社常務の松橋康弘氏は、「当時は一次解雇でも失業手当が受けられたため、従業員の生活を考えれば、その方がよかった」と振り返る。

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