よみがえる戦前の東京23区、地図上で初公開

国土地理院は4月、戦前に撮影した東京23区の航空写真519枚をつなぎあわせ、同院のウェブサイト( http://maps.gsi.go.jp/)で公開した。これだけの広さの戦前の航空写真が見られるのは国内では例がない。公開を始めたのは、1936年頃に撮影された世田谷区の一部を除く23区の航空写真である。それまで1枚ずつ公開していたが、精密につなぎ合わせて広域的に見られるようにした。今日の場所とも比較ができ、例えばJR東京駅東側の道路が当時は皇居の外堀として残っていたことが分かる。戦前の航空写真は1937年に東京の地図を更新するために撮影されたと考えられるという。

公開された空中写真は、国土地理院が保有し、撮影時期が判明している空中写真の中では一番古い年代のものだ。日本のウェブ地図で、これだけの広さの戦前の空中写真を見られるのは初めてのことであり、今後、昔の土地の調査、学校教育等の場面での利用が期待される(地理院地図は、国土地理院が整備する地形図、空中写真、地形分類、災害情報など、1800以上の情報を自由に選択・重ね合わせて見ることができるウェブ地図である)。

80年前の東京駅周辺。東京駅東側に外濠が確認できる(提供:国土地理院)
2009年の東京駅周辺(提供:国土地理院)
約80年前の渋谷駅周辺。渋谷駅北側の渋谷川が確認できる(提供:国土地理院)
2009年の渋谷駅周辺、暗渠化され渋谷川は確認できない(提供:国土地理院)

【1936年頃の空中写真の表示方法】
PCまたはスマートフォンから地理院地図(http://maps.gsi.go.jp/)にアクセスする。