映像、音の情報を加えた調査や支援によって、安否確認を迅速に行うことを目指す

NTT-ATシステムズ株式会社と株式会社アイ・ロボティクスは13日、ドローンを活用したレスキュー支援システムの共同研究を開始すると発表した。NTT-ATシステムズは NTTグループの音声信号処理技術などの技術を活用し、同社のソフトウェアシステムの統合技術によって実用化に向けた課題を解決する。アイ・ロボティクスは同社のドローン技術とドローンを活用した山岳捜索事業で得た知見を提供し、有効性確認のためドローンフィールド KAWACHI(茨城県河内町)での実証実験を進める。

マルチコプターの高騒音下でも、被災者や遭難者の助けを求める声を聞こえやすくするノイズキャンセラの実用化を進め、映像に加えて音の情報を加えた調査や支援によって広域の安否確認を迅速に行うことを目指す。生存者を発見するには大量の画像情報を分析するノウハウが必要だが、容易な操作で高速解析することで捜索者の負担を軽減し、捜索活動を支援していく。

実証実験は2018年3月31日まで実施。具体的な内容は、ノイズキャンセラ装置の試作とチューニング、空撮画像の分析ソフトウェアの試作となる。

両社によると、山岳遭難や広域災害発生時にいち早く情報を収集し、生存者を発見して適切な初動につなげることが重要だが、管轄の警察やボランティアによる山岳捜索隊、自治体職員などが人海戦術で情報収集・集約をしていたため、時間と労力を要するだけでなく、二次遭難などの危険が伴う業務となっていた、という。

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http://www.ntt-ats.com/pdf/newsrelease_20171213.pdf

(了)

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リスク対策.com:横田 和子