訓練用消火器を活用した消火体験

株式会社理経は14日、バーチャルリアリティー(VR)を活用し、火災からの避難を体験できる「避難体験VR」のモバイル版を開発し、提供を開始したと発表した。MXモバイリング株式会社と連携し、同社が開発した「VR消火体験シミュレータ」と共通のハードウェアを使用することで、火災避難と消火体験の2つのコンテンツを実施することができる。

避難誘導灯を頼りに自分で避難経路を判断し、非常出口まで避難する一連の流れをVR空間上で行う。避難誘導灯が見えにくい、といった実際の火災現場なども再現している。消火する際の一連の動作を、訓練用消火器を実際に使用して行うことが可能で、訓練用消火器のホース部分に取り付けたコントローラを操作し、VR映像上でホースの向きを変えながら消火剤を放射して消火を行うなどのリアルな体験ができる。

必要な機材はスマートフォンとVRヘッドセットのみで、電源や通信環境が必要なく、ワイヤレス設計のため場所や時間を選ばずに使用できる。これまでコンテンツごとに対応したハードウェア構成が必要だったが、今回MXモバイリング社と共同で開発を行い、共通のハードウェアでの体験が可能となったことで、運営時の負担や煩雑さを軽減できる。同システムをベースとして、建物の内装を自社向けに変更するなどのカスタマイズを行うこともできる。

価格は、ハードウェアを全て含み1セット75万円。スポットでのレンタルも受け付けており、1日2台レンタルして10万円(いずれも税抜き)。当日のオペレーターとして社員を派遣するオプションもある。

■ニュースリリースはこちら
https://www.rikei.co.jp/news/2017-28/

(了)

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リスク対策.com:横田 和子