2018/02/14
ニュープロダクツ
情報通信サービスに関する企業組織のリテラシー向上や顧客満足経営の推進のための人材教育をおこなう公益財団法人・日本電信電話ユーザ協会では、近年増加傾向にあり企業組織の脅威となっている「標的型攻撃メール」を疑似体験できる予防訓練の無料コースを企画、全国都道府県47支部を通じて体験企業を募集している。
「標的型攻撃メール」とは、特定の組織や人から機密情報を盗み取るために 送られる悪質メール。メール受信者に添付ファイルを開かせたり本文中のリンクをクリックさせることで、その中に組み込まれた不正プログラムを受信者のパソコンに感染させて機密情報を盗み取る 。
不特定多数に大量に送られる「ウイルスメール」と異なり、特定の組織や人にしか送られないため、セキュリティソフトによる駆除が難しい。またメール内容も、差出人に実在する人物を装ったり、メールの件名や添付ファイル名を業務内容と関連したものにするなど、 メール受信者が不審を抱かないように 手口が巧妙化している。
今回ユーザ協会が提供する体験版は、通常NTTグループが提供しているもので、1社10人まで無料。訓練希望企業の社員に標的型メールを装った無害な疑似メールを送信し、その動向を検証することで、標的型メールの理解とセキュリティ意識の向上を図る。訓練中に模擬メールに対して社員のアクセスログを集計し、開封率を基に対応力についての評価レポートを提出する。模擬メールを開封してしまった社員向けに再発予防の教育コンテンツも用意する。
今年初の体験募集期間は1月13日~2月16日まで。体験版の利用には協会への入会(年会費5000円程度/支部により異なる)が必要となる。利用申し込みは最寄りの支部まで。無料体験コースは今後も定期的に企画募集していくという。 同協会 ICT活用推進部の森田修氏は「これまで体験した企業の開封率は12.1%と高く、『絶対に大丈夫』と思っている企業も意外な結果が出ており、意識向上に役立ててもらっている。ぜひ多くの企業に意識向上のきっかけに役立ててほしい」と話している。
■予防訓練サービスの概要はこちら
http://www.ntt-neo.com/service/mockmail/service.html
■日本電信電話ユーザ協会のホームページはこちら
http://www.jtua.or.jp/
(了)
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リスク対策.com:峰田 慎二
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