おかもとポンプが防災用に提案する可搬型手押しポンプ(出典:左2点は同社公式サイトより、右は編集部撮影)

ポンプや周辺機器の製造・保守管理を手掛けるおかもとポンプは、災害時に大きな課題となる水不足に対応するため、電源がなくてもプールや河川から非常用の水をくみ上げられる手押しポンプを販売している。

同社製品のうち、持ち運び型で最軽量タイプが「ZO‐Ⅲ‐500‐P」。幅190mm×奥行254mm×高さ956mm、質量9.5kgと軽量・小型ながら手押しハンドル1漕ぎあたり550mL、 1分40漕ぎ換算で1時間約1.32tの水を汲み上げる能力を持つ。

同じ持ち運び型の「ZO‐Ⅲ‐1200‐P」は、幅421mm×奥行736mm×高さ1535mm(ハンドル収納時は1000mm)。重量35kgだが2輪台車付きで移動しやすく、「500-P」の2倍の1時間約2.64tの揚水力をもつ 。

さらに「電動と手押しの両方を使い分けられないか」というユーザーの要望に応じて開発したのが、ハイブリッド式の 「ZO‐Ⅲ‐500‐PMD」。カセットガス式発電機(デンヨー社製)と電動送水ポンプ、さらに軽量小型手押しポンプ 「ZO‐Ⅲ‐500‐P」の3機を1つの台車にまとめて搭載。台車全体は幅520mm×奥行600mm×高さ900mm、全重量は65kgだが、安定したストッパー付きのステンレス製4輪台車でどこでも運搬できる。

発電機を使用する場合、最初に手押しポンプによって最初の揚水を行えば、あとは発電機電源で給水できる。カセットボンベ2本で約1時間運転可能で、1時間当たり1.2tを揚水量を持つ。発電機が使用できない場合は手押しポンプのみでの給水ができる。

3機種はいずれも可搬できるため、平時もコンパクトに収納・保管が可能。 災害時には防災用貯水槽から飲料水の汲み上げはもちろん、学校のプールや近隣河川からも取水して仮設水洗トイレや洗濯用水など生活用水として供給できる。

■おかもとポンプの製品カタログはこちら
http://www.k-kps.co.jp/shared/img/disaster/2_hand_pump_catalog.pdf

(了)

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リスク対策.com:峰田 慎二