熊本地震の被災風景(画像提供:日本品質保証機構)

一般財団法人日本品質保証機構(JQA)は、2016年の熊本地震で被災した企業の被災実態記録を基に企画した「被災経験に学ぶ事業継続入門研修」を今月から東京と大阪で開催する。1~2月にかけて東京と大阪で開催した同研修が「実体験に基づく研修は生々しく良かった」など好評を得たのを受け、今月に再度2回追加開催を決めた。実効性の高い事業継続活動を実現する視点を提供することで、組織に適した事業継続活動のあり方を考えてもらう。

JQAによると、地震や台風、集中豪雨など自然災害が頻発する近年、防災・減災に対する意識が高まるとともに、企業や組織に対してBCP(事業継続計画)やBCM(事業継続マネジメント)への関心が高まっている。一方で「事業継続活動の進め方が分からない」「有事にどのように備えればよいか分からない」など取り掛かる段階でハードルを感じる企業や団体が多いことから、今回の入門研修を企画したという。

JQAでは熊本地震で被災した企業の協力のもと、当時の被害実態や社員らの被災経験記録を詳細にまとめていた。今回の研修プログラムでは、この記録活動で得た経験と事例をもとに内容を企画。全5時間コースの研修では、まず一般的なBCP・BCMについて講義を受けたのち、災害時の事業継続活動の主な場面を想定した模擬体験や、被災事例にもとづいた事業継続活動のあり方についてグループディスカッションなども行う。

研修は14日に大阪市のJQA・ISO関西支部、16日に東京都千代田区のJQAでそれぞれ開催。各会場とも定員20名。主な対象は、BCPやBCMを構築中で悩んでいる人やこれから構築するか人、また新たに事業継続活動の担当になった人など。受講料は1人7000円(税別、テキスト代込み)。修了者には受講証明書を発行する。

■研修の詳しい案内はこちら
http://www.jqa.jp/service_list/management/topics/topics_ms_255.html

(了)

ご担当者様へ:
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp

リスク対策.com:峰田 慎二