教室を模したブースで試験を行った

ヤフーは10日、スマートフォンアプリを通じて今月中提供している「全国統一防災模試」の参加型体験イベントを東京都千代田区の商業施設「KITTE」で実施した。教室を模した会場内で、ネットでの発信力に定評のあるインフルエンサー約20人が実際にスマホを使い試験を受けたほか、出題された問題の体験コーナーも設置した。

簡易トイレが実際に作れるよう、素材をそろえた

イベント会場では、俳優の本木雅弘さん出演のCMの会場をイメージした教室を模したブースを用意。スマホを使用し試験を行った。会場には床や壁にも試験問題が貼られていたほか、体験コーナーとして人形を使ったマッサージの方法や簡易トイレの作り方、「KITTE」のある丸の内周辺の地図を表示し、どこに避難すべきかなどを問う問題を回答するようになっていた。

ヤフー・山下氏が試験を制作した経緯を説明した

ヤフーの全国統一防災模試プロジェクトディレクターの山下徹氏は、インフルエンサー向けの試験開始前に、自身が福島県出身で岩手県の大学に通っていた経験も踏まえ「日本は災害が多く、いつ起こるかわからないが、心構えができていれば被害を減らすことはできる」と説明。ヤフーでは2011年から「防災速報」の提供を行っていることや、かつてヤフーの宮坂学社長から「『災害で人が亡くなったら自分の責任というくらいの気持ちで取り組んでほしい』と言われた」というエピソードなどを紹介した。

山下氏によると、今回防災情報の提供として試験という方式をとったことについて「『試験』と聞くと『受けないといけない』と考える人が多い。また、点数で自分のスキルを知ってもらうことも重要だと思った」と説明。2011年に東日本大震災が起こり防災意識の高くなる3月に実施することとなった。「全国統一防災模試」は「Yahoo! JAPAN」アプリを通じ25問を出題。12日午後3時現在の受験者数は57万882人、平均点は54.83点。都道府県別にみると、東日本大震災で被害の大きかった宮城県が57.51点で最も平均点が高い。

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(了)

リスク対策.com:斯波 祐介