実証するスマート賃貸住宅の概念図

ギガプライズは3月29日、大東建託、東京電力パワーグリッド(東電PG)と共同で、IoTプラットフォームを活用したスマート賃貸住宅の実証試験を開始すると発表した。通信規格やメーカーを問わずさまざまな機器・設備の遠隔操作が可能で、専用アプリやAIスピーカー、LINEでも操作ができるほか、家電遠隔操作の結果を確認することができる。スマートロックや家族の見守りサービスも利用可能。試験期間は6月30日までの3カ月間。

大東建託と東電PGは2017年10月より連携しており、今回新たにギガプライズが参加。大東建託グループが管理する首都圏内の賃貸住宅のワンルームタイプ・ファミリータイプ100戸で、ギガプライズが提供する5つの通信規格に対応可能なスマートホームハブと、東電PGが提供する家電の稼働状況と電力量を推定する高精度電力センサーを連携させたIoTプラットフォームを導入する。

Wi-Fiや赤外線などの従来型の通信規格だけでなく、BluetoothやZ-Waveなど、主要な通信規格に対応しているので、メーカーを問わずさまざまな機器に接続することができる。専用アプリのほか、アマゾンのAlexaやGoogle HomeといったAIスピーカーなどの声や、LINEでスムーズにアクセスし、接続した機器を操作できる。 ウェブカメラを利用したペットの見守りや、AIスピーカーに話しかけることで家族に帰宅を知らせる音声による見守りも可能となっている。

家電製品の種類ごとの使用状況を把握するため、高周波数でサンプリングする専用電力センサーで個々の家電製品の消費電力量を算出する。手のひらサイズのセンサーを分電盤と周辺の空きスペースへ設置する簡単な工事だけで、家電遠隔操作の結果の見える化ができる。これまでのスマートホームは、通信規格やメーカーが異なると機器の遠隔操作ができないケースがあり、遠隔操作の結果、本当に機器の電源がONになったかどうかは帰宅するまで確認できなかった。

本格運用に向けたユーザビリティ検証や商用化に向けた評価を行い、今年度内の本格導入を目指す。

■ニュースリリースはこちら
http://gcms.gigaprize.co.jp/api/v1/news/2018-03-29_wsZFilI9MrETbCSTu2uBbw/download

(了)

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リスク対策.com:横田 和子