凸版印刷は指紋認証機能を搭載したICカードの販売を開始。JCBが国内で初採用し社内実証実験を始める

凸版印刷は、指紋認証機能を搭載したICカード「F-CODE(エフ・コード)」の販売を開始。JCBがクレジットカードとして日本で初採用し、今月から社員を中心に実証実験を始める。従来のPINコード認証と比べ本人認証の安全性が高まると同時に、番号の入力や管理の手間が不要となり、決済処理スピードも改善する。

凸版印刷が採用したのは、フランスのIDEMIA(アイデミア)が開発した技術「F-CODE」。ICカード本体に指紋センサーを搭載するのが特長。ユーザーは、あらかじめタブレットやスマートフォンの専用アプリから指紋データをカードに登録。支払い時は、カード券面の指紋センサーに指をおいて本人認証照合ランプが点灯した状態のカードを、電子マネー決済端末にかざすだけで決済ができる。クレジットカード利用時は従来のPINコード入力が不要で決済処理が早く、本人認証の安全性も高まる。

指紋データはカード内に登録・保存されるため、指紋データをサーバーなどで管理する必要がなく、データ漏えいのリスクがない。店舗側もTypeA/B方式の電子マネー決済端末を持っていれば、新たに端末を導入する必要がない。

すでに外国人観光客向けにすでに日本国内でも首都圏中心に数千店舗が対応しており、今後国内企業でも同方式カードの採用が進めば、対応店舗が増えていく見込み。

■ニュースリリースはこちら
https://www.toppan.co.jp/news/2018/04/newsrelease180418_2.html(凸版印刷)
http://www.global.jcb/ja/press/00000000162629.html(JCB)

(了)

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リスク対策.com:峰田 慎二