2018/04/24
ニュープロダクツ
日立建機は12日、土木・建設業に携わる顧客の施工現場で安全性や生産性の向上、ライフサイクルコスト低減に役立つICT・IoTソリューション「Solution Linkage(ソリューション リンケージ)」の一環として、IoT施工ソリューション「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」の発売を国内向けに開始すると発表した。施工現場の進捗管理、指定エリアへの進入を通知する機能のほか、現場で働く人の健康管理を支援する。
「もっと手軽に現場をIoT化」をコンセプトに、スマートフォンなどのモバイル端末を活用することで、施工現場を機械と人がつながる現場にする。顧客の協力を得て行った実証では、施工現場の生産性が約10%向上すると評価されている(同社調べ)。
機械や人の現在地や位置履歴を、ほぼリアルタイムに確認することが可能。段取り作業の効率化を支援し、生産性を向上させる。サービスソリューションConSiteとの連携により、事務所や土木・建設現場で、機械のアラーム内容や定期レポートをスマートフォンなどのモバイル端末で確認することができる。
施工現場の進捗も管理する。ダンプトラックの位置情報を活用し、土運搬回数をほぼリアルタイムに確認できる。機械や人が滞在していた場所を、予め設定したエリアごとに色分けして時系列表示することもでき、工程管理、段取り検討に加え、若手人材の育成にも有効。また、指定エリアへの進入を自動的に検知し、対象者に通知する。
オプションで、ダンプトラックの積込場や捨て場の到着時刻や運搬量などの運搬履歴を日報としてマイクロソフトの表計算ソフトExcel(エクセル)に出力することが可能。出力データを編集・加工し、既存のフォーマットに反映することで、日々の煩雑な集計作業が軽減される。また、リストバンド型の活動量計で取得した脈拍数を基に、個人ごとに異なる体の状態を把握する。体調変化などのきざしを早期に発見することで、現場で働く人の健康管理を支援する。
対応するモバイル端末は、IoTビジネスでのサポート実績のある兼松コミュニケーションズとの連携を通じ、管理者、オペレータ・運転手、作業員向けのスマートフォン、建設機械、ダンプトラック向けの車載専用GPS端末を提供する。日々の使用を快適にするスマートフォン車載キット、USB充電スタンドも用意している。手持ちのスマートフォン(Android 5.0以上)でも利用が可能。
■ニュースリリースはこちら
https://www.hitachicm.com/global/jp/news-jpn/press/18-04-12j/
(了)
防災・危機管理関連の新製品ニュースリリースは以下のメールアドレスにお送りください。risk-t@shinkenpress.co.jp
リスク対策.com:横田 和子
ニュープロダクツの他の記事
おすすめ記事
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月16日配信アーカイブ】
【4月16日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:熊本地震におけるBCP
2024/04/16
-
調達先の分散化で製造停止を回避
2018年の西日本豪雨で甚大な被害を受けた岡山県倉敷市真備町。オフィス家具を製造するホリグチは真備町内でも高台に立地するため、工場と事務所は無事だった。しかし通信と物流がストップ。事業を続けるため工夫を重ねた。その後、被災経験から保険を見直し、調達先も分散化。おかげで2023年5月には調達先で事故が起き仕入れがストップするも、代替先からの仕入れで解決した。
2024/04/16
-
工場が吹き飛ぶ爆発被害からの再起動
2018年の西日本豪雨で隣接するアルミ工場が爆発し、施設の一部が吹き飛ぶなど壊滅的な被害を受けた川上鉄工所。新たな設備の調達に苦労するも、8カ月後に工場の再稼働を果たす。その後、BCPの策定に取り組んだ。事業継続で最大の障害は金属の加温設備。浸水したら工場はストップする。同社は対策に動き出している。
2024/04/15
-
動きやすい対策本部のディテールを随所に
1971年にから、、50年以上にわたり首都圏の流通を支えてきた東京流通センター。物流の要としての機能だけではなく、オフィスビルやイベントホールも備える。2017年、2023年には免震装置を導入した最新の物流ビルを竣工。同社は防災対策だけではなく、BCMにも力を入れている。
2024/04/12
-
民間企業の強みを発揮し3日でアプリ開発
1月7日、SAPジャパンに能登半島地震の災害支援の依頼が届いた。石川県庁が避難所の状況を把握するため、最前線で活動していた自衛隊やDMAT(災害派遣医療チーム)の持つ避難所データを統合する依頼だった。状況が切迫するなか、同社は3日でアプリケーションを開発した。
2024/04/11
-
-
組織ごとにバラバラなフォーマットを統一
1月3日、サイボウズの災害支援チームリーダーである柴田哲史氏のもとに、内閣府特命担当の自見英子大臣から連絡が入った。能登半島地震で被害を受けた石川県庁へのIT支援要請だった。同社は自衛隊が集めた孤立集落や避難所の情報を集約・整理し、効率的な物資輸送をサポートするシステムを提供。避難者を支援する介護支援者の管理にも力を貸した。
2024/04/10
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年4月9日配信アーカイブ】
【4月9日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:安全配慮義務
2024/04/09
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方