写真を拡大 スマートフォンなどのモバイル端末を活用することで、施工現場を機械と人が「つながる現場」にする

日立建機は12日、土木・建設業に携わる顧客の施工現場で安全性や生産性の向上、ライフサイクルコスト低減に役立つICT・IoTソリューション「Solution Linkage(ソリューション リンケージ)」の一環として、IoT施工ソリューション「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」の発売を国内向けに開始すると発表した。施工現場の進捗管理、指定エリアへの進入を通知する機能のほか、現場で働く人の健康管理を支援する。

「もっと手軽に現場をIoT化」をコンセプトに、スマートフォンなどのモバイル端末を活用することで、施工現場を機械と人がつながる現場にする。顧客の協力を得て行った実証では、施工現場の生産性が約10%向上すると評価されている(同社調べ)。

機械や人の現在地や位置履歴を、ほぼリアルタイムに確認することが可能。段取り作業の効率化を支援し、生産性を向上させる。サービスソリューションConSiteとの連携により、事務所や土木・建設現場で、機械のアラーム内容や定期レポートをスマートフォンなどのモバイル端末で確認することができる。

施工現場の進捗も管理する。ダンプトラックの位置情報を活用し、土運搬回数をほぼリアルタイムに確認できる。機械や人が滞在していた場所を、予め設定したエリアごとに色分けして時系列表示することもでき、工程管理、段取り検討に加え、若手人材の育成にも有効。また、指定エリアへの進入を自動的に検知し、対象者に通知する。

オプションで、ダンプトラックの積込場や捨て場の到着時刻や運搬量などの運搬履歴を日報としてマイクロソフトの表計算ソフトExcel(エクセル)に出力することが可能。出力データを編集・加工し、既存のフォーマットに反映することで、日々の煩雑な集計作業が軽減される。また、リストバンド型の活動量計で取得した脈拍数を基に、個人ごとに異なる体の状態を把握する。体調変化などのきざしを早期に発見することで、現場で働く人の健康管理を支援する。

対応するモバイル端末は、IoTビジネスでのサポート実績のある兼松コミュニケーションズとの連携を通じ、管理者、オペレータ・運転手、作業員向けのスマートフォン、建設機械、ダンプトラック向けの車載専用GPS端末を提供する。日々の使用を快適にするスマートフォン車載キット、USB充電スタンドも用意している。手持ちのスマートフォン(Android 5.0以上)でも利用が可能。

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https://www.hitachicm.com/global/jp/news-jpn/press/18-04-12j/

(了)

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リスク対策.com:横田 和子