LDRPSとは、Living Disaster Recovery Planning System の略で、国内総販売代理店の江守商事(株)では「リアルタイム事業継続計画策定/管理サポートシステム」と説明しています。つまり、BCPの策定や策定後の見直し、修正、更新などの管理全般を、最新のデータに基づいた「リソース(資源)ベース」の観点でサポートするソフトウェアです。

LDRPSでは、企業が保有している経営リソースを種別ごとに登録し、リソース間の関連を設定できます。これにより、脅威が発生し特定のリソースが被害を受けた場合でも、他リソースをどのように使用、または再配置して活用すれば最善の復旧策となるのかを考えることができるため、応用が効いたBCPの策定が可能となります。

地震用、洪水用、インフルエンザ用といった限られた「シナリオベース」では、異なる脅威が発生する度に新しいシナリオでBCPを策定する必要が出てきますが、「リソースベース」に焦点をあてれば、応用範囲の広いBCP が策定可能となります。

主な特長は3つ。

■結果事象を復旧するBCPを策定
地震や洪水、インフルエンザといった脅威の種類に依存したBCP(例:地震用BCP、パンデミック用BCPなど)ではなく、脅威が発生した結果、起こった事象(例:ホストコンピュータの停止、社員出勤率半減による出荷業務の停止など)を復旧させるBCPを策定します。

「結果事象の復旧」=「コア構成要素の復旧」

「コア構成要素」とは?
LDRPSでは「アプリケーション」、「ハードウェア」、「プロセス」の3つをコア構成要素と呼び、これらが「復旧対象」となります。この3つの構成要素は企業にとって、事業を支える根幹となる重要な構成要素となりえるため、災害時にこれら構成要素が影響を受け、業務稼働率が低下/停止した場合には、速やかに復旧させる必要があります。
 ・ アプリケーション (例)Lotus Notes、CRM、SAP、業務アプリケーション等
 ・ ハードウェア (例)業務用サーバ、ラベリングマシン、レントゲン装置等
 ・ プロセス (例)注文処理、給与支払、集金業務、管理会計等

■ボトムアップでデータを収集/更新
支店や工場など実際の担当者が現場からデータ入力を行うことで、BCP管理者は最新データ(生きたデータ)を使いBCPが策定できます。
※遠隔地にいる担当者もインターネットを介してデータの入力が可能です。

■レポートの組合せでBCPを策定
200種類以上のテンプレートの標準レポートを使うことで、LDRPSに蓄積されたデータの中から、必要となるデータだけを抜き出し印刷することができるため、「レポート」を組合せることで、策定するBCPで必要となるデータだけを抜き出しBCPを策定できます。レポートによっては、RTO(目標復旧時間)の検証が行えたり、資産情報をリスト化したりできます。

危機管理対応を会社で一元的に集約・管理できるLDRPSは、組織の規模やBCPの対象範囲が大きくなるほど、その真価を発揮します。使いこなすにはある程度のスキルが求められるため、導入時には操作トレーニングなどのサポートも行っています。

【お問い合わせ先】
江守商事株式会社(東京支社)
TEL 03-3508-1510(代表)
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