2006年7月、既成概念にとらわれないアイデアやアートにより、防災力向上など地域の課題を解決し、豊かな地域コミュニティの実現につなげていくことを目的としたNPO法人「プラスアーツ」が誕生した。阪神・淡路大震災10年記念事業として防災教育イベント「イザ!カエルキャラバン」を展開。防災教育に楽しさやアートの要素を加えた新しい形の防災教育イベントは、これまで防災訓練に参加しなかったファミリー層も取り込むことで、今では1日の訪問客が数千人に達することもあるという。その親しみやすい取り組みは日本全国のみならず、JICA(独立行政法人国際協力機構)などを通じてタイやチリなど海外の災害大国にも広まりつつある。
「イザ!カエルキャラバン!」バケツリレー

「イザ!カエルキャラバン」は、親子で「楽しみながらしっかり学ぶ防災訓練」を目指した、体験型の防災イベントだ。まず、参加する子どもはいらなくなったおもちゃをイベント会場で「かえっこバンク」に持ちこみ、「カエルポイント」と交換する。カエルポイントをショップに提示すると、ポイント分のおもちゃと交換することができる。ポイントが無くなったり、おもちゃを持ってきていない子どもは「防災ワークショップ」を体験すると新たにポイントが付与される。最後に、貯まったポイントで、人気の高いおもちゃが登場する「オークション」に参加することができる。体験プログラムは紙芝居、バケツリレー、消火器での的当てなどのほか、ジャッキアップ訓練やロープワークなど30種類以上をそろえる。もちろん、イベント内容や場所に合わせてカスタマイズも可能だ。

「カエルキャラバン」のシステムのベースとなった「かえっこバザール」はもともと、福岡在住の美術家で、現在はプラスアーツの副理事長も務める藤浩志氏が2000年に考案したプログラムで、実施される体験コーナーは子どもが地域の高齢者の肩たたきをしてポイントをもらうなど、世代間交流やおもちゃのリユースを目的としたイベントだったという。

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