突風による脱線を想定

 

近畿日本鉄道は11月8日、東花園車庫にて事故災害復旧訓練を実施した。訓練は、万一事故や災害が発生した場合に迅速な対応が行えるよう、毎年実施しているもので、今年は突風により踏切内に飛来してきた建築資材に列車が乗り上げ脱線するという想定で行った。

■目的

 重大な運転事故が発生した場合における乗客の救護・救出、車両・線路の応急処置および復旧を、的確かつ円滑に行うことを目的とする。

■実施日時

 平成24年11月8日(木)10時00分~12時40分

■実施場所

東花園車庫(大阪府東大阪市吉田9丁目1-1)

■想定

 ・10時01分ごろ、近鉄奈良発 大阪難波行きの急行列車が、河内花園駅~若江岩田駅間を走行中、突風により大きな揺れを感じたため急停止の処置を執るも、踏切道に落下してきた建築資材に乗り上げ、先頭車両の第1台車(第1軸、第2軸)が脱線した。

・先頭車両のブレーキ管などの機器が破損。
・乗客約100名のうち9名が重軽傷を負った。
・線路設備にも大きな損傷を受けている。
・脱線や電線路の復旧後、故障処置を行い運転再開する。

■訓練項目

 (1)異常感知時の運転士の停止処置
(2)乗客および線路などの状態の把握ならびに運転指令者への状況速報
(3)各部門によるお客様の救護・救出と復旧作業

■訓練参加者および見学者

(1)参加者:

専務執行役員 大阪輸送統括部長 三輪 隆 以下約200名
大阪府河内警察署 10名
東大阪市中消防署 10名

(2)見学者:各部門から 約150名

※ 本記事は、以下のサイトの情報をもとにまとめたものです。

http://www.kintetsu.co.jp/all_news/news_info/121016oosakakunnrenn.pdf