(3)竜巻が間近に迫った場合の身の守り方
各個人が正しい知識を持ち、実際に竜巻が間近に迫った場合にはすぐに身を守る行動をとる必要がある。竜巻では飛散物が凶器となり得るため、飛散物から身を守ることを考えた行動をとることが大切である。以下に、気象庁の資料をもとにして竜巻に遭遇した際の対策等を記載する。
①住宅内にいるときは
・窓やカーテンを閉める。雨戸やシャッターがあれば閉める。
・窓や壁から離れる。・地下室か最下階へ移動する。
・できるだけ家の中心部に近い、窓のない部屋に移動する。
・丈夫な机やテーブルの下に入るなど、身を小さくして頭を守る。
②オフィスビル・病院・高層ビルなどにいるときは
・窓のない部屋や廊下等へ移動する。ガラスのある場所からは離れる。
・ビル内部の階段室も避難場所となる。その際、可能なら下の階へ移動する。
・顔を下に向け、できるだけ低くかがんで、両腕で頭と首を守る。


③外にいるときは・近くの頑丈な建物に避難する。


・そのような建物が無ければ、飛散物から身を守れるような物陰やくぼみに身をふせる。


・強い竜巻の場合は、樹木や自動車などであっても飛ばされるおそれがあるので、自動車の中などでも頭を抱えてうずくまる姿勢をとることが必要である。


※車庫、物置、プレハブ(仮設建築物)への避難は危険である。


※強い竜巻の場合は、電柱や太い樹木であっても倒壊することがあり避難の際は注意が必要である。

参考文献
1)内閣府HP:9月2日及び4日の竜巻等による被害状況等について(第8報) http://www.bousai.go.jp/updates/h25toppuu09/index.html
2)総務省消防庁HP:平成25年9月2日からの突風及び大雨による被害状況等について(第9報) http://www.fdma.go.jp/bn/2013/
3)気象庁HP http://www.jma.go.jp/jma/index.html
4)気象庁リーフレット「竜巻・雷・強い雨-ナウキャストの利用と防災-」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/nowcast3/index.html
5)気象庁リーフレット「竜巻から身を守る~竜巻注意情報~」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/tatsumaki/index.html
6)気象庁・内閣府パンフレット「竜巻等突風災害とその対応」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/tornado/index.htm
7)気象庁冊子「竜巻などの激しい突風に関する気象情報の利活用について」 http://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/toppuu/rikatsuyou.html

※[2.竜巻などの激しい突風を伴う気象現象の概要]以降は、2012年5月15日に発行した災害リスク情報(号外)の内容を基に記載した。

[2013年9月11日発行]

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転載元:株式会社インターリスク総研 InterRisk Report

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