災害時に孤立した被災地へ物資を輸送

日清医療食品は9月13日、和歌山県でヘリコプターを使った被災地に向けた食材支援物資訓練を実施した。東海・東南海・南海3連動地震の際に甚大が被害が予想される地域に、緊急時、東京ヘリポートからヘリコプターを関西圏を管轄する支援物資倉庫(大阪府高槻市)付近の場外離着陸上まで飛行させ、物資を積み込み和歌山県田辺市の社会保険紀南病院に運び、そこを拠点として被害が甚大と想定される海岸地区にある特定医療法人洗心会玉置病院へ物資を搬送するというもの。

事前にヘリコプターが着陸できる場所の確保、当日にはヘリコプターの進入経路や位置、到着場所なども細かく確認された。

また、搬送された物資(非常食)は両病院で非常時を想定した状況の中調理され、病院職員に提供された。

同社は、いかなる場合でも食事サービスの提供を継続できるよう体制構築を強化。今回の訓練では、東日本大震災後に設備した同社の災害時対応が震災を想定した場合、実際に機能するかを検証した。

■実施日:2013年9月13日(金)

■災害想定:東海・東南海・南海3連動地震(M8.6、震度6)が発生し、電気・水道・ガスのすべてのライフラインが寸断。津波・土砂崩れ・崩落などの影響で陸路も一部断たれている状況下、同社が食事サービスを提供している社会保険紀南病院および特定医療法人洗心会玉置病院に対し、早急な支援が必要な状況

■訓練内容:東京ヘリポートからヘリが出発。大阪府高槻市の倉庫近くで支援物資を積み込み和歌山へ。紀南病院と玉置病院へ物資を運搬。両病院で運搬された物資を調理、提供。

■訓練参加者:日清医療食品約45人ほか病院スタッフ

写真を拡大提供された非常食(常食とソフト食)