スイスの再保険会社スイス・リー(Swiss Re)はこのほど、2013年の「自然災害で最も危険な都市ランキング」を発表した。世界616都市を対象に、地震、暴風雨、高潮、津波と洪水の5つのカテゴリーで被災する可能性のある人の数を推計。「東京・横浜」が1位、「大阪・神戸」が4位、名古屋が6位という結果となった。

トップ10は中国、台湾、フィリピン、日本と東アジアの沿岸都市が大半を占めているが、これは「環太平洋火山帯」とよばれる地震活動が活発な地域に位置していることや津波の危険性が高いことが主な理由。

「東京・横浜」については、2900万人が巨大地震の影響を受ける可能性が高いとし、「大阪・神戸」は地震、暴風雨のほか高潮のリスクが高く、名古屋は地震、津波と暴風雨のリスクが高いことからトップ10にランクインした。

調査対象となった616都市部の内訳は、アジア/オセアニア圏が334都市、ヨーロッパ圏が90都市、北米圏が83都市、アフリカ圏が60都市、南米圏が49都市。人口は約17億人で、世界人口の約25%にあたる。世界の主要都市の多くが沿岸部で発展してきたという背景もあり、自然災害のリスクでは洪水の危険性が最も高く、今回の調査でもランキングの上位を占める結果となった。

自然災害で最も危険な都市ランキングトップ10は以下の通り。

1 東京・横浜(日本)
2 マニラ(フィリピン)
3 珠江デルタ(中国)
4 大阪・神戸(日本)
5 ジャカルタ(インドネシア)
6 名古屋(日本)
7 コルカタ(インド)
8 上海(中国)
9 ロサンゼルス(アメリカ)
10 テヘラン(イラン)

なお、災害別の危険度ランキング(日本の都市部)は以下の通り。
【地震】 東京・横浜 1位、大阪 5位、名古屋 7位
【暴風雨】 東京・横浜 2位、大阪 4位、名古屋 7位
【洪水】 東京・横浜 6位
【高潮】 大阪・神戸 2位、東京・横浜 4位
【津波】 東京・横浜 1位、名古屋 2位、大阪・神戸 3位