2014/09/05
防災・危機管理ニュース
木造9割が耐震性満たさず
日本木造住宅耐震補強事業者協同組合(木耐協)の全国調査によると、「日本国内で、10年~20年以内に東日本大震災クラスの地震が再度発生すると思いますか」の問いには全国的に8割以上が「発生する」と回答し、地域差はほぼ見られなかったものの、「自分が地震被害に遭うと思いますか?」の問いには関東・中部地方は約7割が「遭う」と回答しているのに対し、中国・四国・九州・沖縄地方は46%、北海道・東北地方は50%に留まり、地域差が25%あることが分かった。
また、2006年~13年に木耐協が耐震診断し、結果を把握している2万176軒の耐震結果を分析したところ、9割以上の住宅が現行の耐震性能を満たしていないことが分かった(図1)。対象となるのは1950年から2000年5月までに着工された木造建物。旧耐震基準(1980年以前)に建てられた住宅は98%の住宅が(図2)、新耐震基準(1981年以降)に建てられた住宅でも約85%の住宅が耐震性に問題がある(図3)としている。
記事・図表 日本木造住宅耐震補強事業者協同組合Press Releaseより
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
過疎高齢化地域の古い家屋の倒壊をどう防ぐか
能登半島地震の死者のほとんどは、倒壊した建物の下敷きになって命を落とした。珠洲市や輪島市の耐震化率は50%程度と、全国平均の87%に比べ極端に低い。過疎高齢化地域の耐震改修がいかに困難かを物語る。倒壊からどう命を守るのか。伝統的建築物の構造計算適合性判定に長年携わってきた実務者に、古い家の耐震化をめぐる課題を聞いた。
2024/03/28
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月26日配信アーカイブ】
【3月26日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:四半期ニュース振り返り
2024/03/26
-
-
-
-
-
リスク対策.com編集長が斬る!【2024年3月19日配信アーカイブ】
【3月19日配信で取り上げた話題】今週の注目ニュースざっとタイトル振り返り/特集:副業・兼業のリスク
2024/03/19
-
リスク担当者も押さえておきたいサイバーセキュリティ対策の最新動向
本勉強会では、クラウド対応のサイバーセキュリティ対策の動向を、簡単にわかりやすく具体的なソリューションの内容を交えながら解説します。2024年3月8日開催。
2024/03/18
-
発災20分で対策本部をスタートする初動体制
総合スーパーやショッピングモールなど全国各地のイオン系列の施設を中心に設備管理、警備、清掃をはじめとしたファシリティマネジメント事業を展開するイオンディライト(東京都千代田区、濵田和成社長)。元日に発生した能登半島地震では、発災から20分後にオンラインの本社災害対策本部を立ち上げ、翌2日は現地に応援部隊を派遣し、被害状況の把握と復旧活動の支援を開始しました。
2024/03/18
-
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方