リスク対策.com vol.36

 ■巻頭インタビュー
河田惠昭氏
国難を乗り越えるために。被災想定に込めた想い

 

■特集1
ビジネス・チャンスをつかむために、これだけは知っておきたい
海外進出リスク

アルジェリアの武装集団による邦人拘束・殺害事件をきっかけに、海外進出企業のリスク管理が改めて問われている。一昨年のタイの大洪水、昨年のインド自動車工場における労働争議、中国での反日暴動に続き、日本企業に重い課題を突き付けた。少子高齢化に伴い、縮小傾向が確実視される日本経済は、海外に成長の道を探るしか再生を見込めない。
一方で、ビジネス・チャンスをつかむためには、同時に大きなリスクを取らざるを得ないという厳しい現実が待ち受けている。
リスクは、大企業、中小企業を問わずに襲いかかる。先進企業は「備えあれば憂いなし」「繰り返し取り組んでいくこと」と、ごく当たり前のことをいう。
最初からあきらめたら、ビジネスチャンスどころかリスクだけを取ることになりかねない。
先進企業から必要なエッセンスを学び、まずはできる範囲で取り組みを始めることだ。

◆先進事例
・JICA 2万人の海外派遣員を守る
・日立製作所 1日100件の危機情報を配信

◆海外進出の波
 国内の停滞、避けられない海外進出
◆高まる海外進出リスク
 邦人関わる事件、年間1万7000件
◆海外で発生した日本人・企業関係等の主要事件・事故
◆危機管理に「魔法の杖」は無い
 アルジェリア人質問題の考察
 公益財団法人・公共政策調査会 第2研究室長
 河本志朗氏
◆米国が指定したテロ組織 一覧
◆海外リスクにどう備える
 企業の危機管理
◆ケース・スタディから学ぶ
 海外進出の安全管理の基礎
◆海外展開におけるリスク対策支援企業一覧
◆海外進出・危機管理役立ちリンク集
◆元アフリカ駐在員が語る海外進出リスク管理
 NPO法人日本サプライマネジメント協会 理事長
 上原修
◆中東におけるプロジェクト・リスク
  ~なぜプロジェクトは失敗するのか~
 マーシュ・ブローカージャパン
 大野紳吾

●シリーズ 訓練革命 第2回 連携力を鍛える

有事の際、事業の早期復旧を実現するためには、本社や支社などをはじめとする他拠点との「横の連携」に加え、グループ会社や取引先といった事業者間の協力や行政との「外部との連携」が欠かせない。
2011年3月11日の東日本大震災以降、改めて組織のBCPの実効性を高める上で、連携力の向上が大きな課題となっている。

・内閣府・日本生協連
BCP連携訓練のモデル
・ヤマト運輸
全社14万人の安否確認

●インタビュー
 田村圭子氏
 3.11後、政府の方針はどう変わったか
●FOCUS
 拡大する危機管理産業 2016年に1兆9200億円市場
●TIEMS日本支部会報
 危機対応力を高める災対本部
●サマンサのBCP英語講座
●NEWS 自然災害・原発・産業事故などに対応 世界に誇る災害対応ロボット
●連載シリーズ
 みならい君のBCMS構築物語   打川和男   
 BCMの実力を測ろう    昆正和        
 サプライチェーンを含めたBCP   上原修        
 業種別BCPのあり方   小山和博         
 あなたの組織の内部通報制度は機能するか?   中村勉                
 コンプライアンス達成に必要な従業員の法知識      北周士
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